- Amazon.co.jp ・本 (31ページ)
- / ISBN・EAN: 9784864840712
感想・レビュー・書評
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ただ生きるという事はこんなにも詩なのであり、月光は眩しい程に雪を木肌を、ちいさな獣たちを照らす。
見上げた時の、兎の力強く雄大な跳躍。アジの開きの如く平たいモモンガの飛翔の解放感。
とりたてて物語があるわけでもなく、ただ追い追われ、ただ月夜にひんやりと詩が焼き付けられて行く。
さて我々は一度でもこの様に詩の中に生きただろうか、月光は我々を彫像の様に美しく誇らしく照らしただろうか。
(言葉は蛇足。サイレントであって欲しかった。)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
餌を探して晩冬の森を歩くクロテンの生態を描いた絵本。
図書館本。
夜空や雪原を青系で統一して醸し出された冬の澄んだ空気感や、木版による細かい樹皮の表現などが素晴らしい。なかなか獰猛だが可愛らしいテンの雰囲気もよく出ている。
モモンガやネズミを狙う捕食者としてのクロテンが、一転して被捕食者となる様子も描かれていて興味深い。
ためになるとかいう言い方はあまり好きではないが、弱肉強食や食物連鎖を子供に知ってもらうのにも役立ちそう。 -
自然界に起こる動物たちの日常が細かく表現されています。クロテン、モモンガなどであったこともない動物たちの世界がよく描かれています。
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厳しい自然の中で、たくましく生きる様子がきれいな切り絵で描かれています。