ライスボールとみそ蔵と

著者 :
  • 絵本塾出版
3.54
  • (12)
  • (22)
  • (25)
  • (6)
  • (2)
本棚登録 : 276
感想 : 28
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (141ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784864841856

作品紹介・あらすじ

古い蔵で手作りみそを作る家に生まれたジュンは、お父さんから「もっとみそに興味を持って」と言われるのがいやでたまりません。
そんな時、ロンドンからの転校生、ユキちゃんに「蔵を見せてほしい」とたのまれます。
これがきっかけで、ジュンの心はだんだんと変化して…。
ジュンがみそ蔵で思いついたアイデアとは?

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 読書感想文コンクール課題図書 中学年の部
    https://www.dokusyokansoubun.jp/books.html

    代々続く味噌屋の一人息子で跡取りを期待されているジュンくんは「味噌に興味ない。もっとカッコいいものがいい」と思っていたけれど、帰国子女のユキちゃんから「お味噌大好き!蔵を見学させてほしいの」と言われて、味噌を見直し、自分から味噌の可能性を広げていくようになります。
    避けていたものに向かい合って、自分で可能性を広げるという成長ストーリーです。

    お味噌の歴史、作り方、今現在のお味噌の状況などもわかりやすく書かれています。
    …ちょっと話がトントン拍子に進みすぎ…、みんな物分りが良すぎ…という気がしないでもないのですが(^_^;)、避けていたものも、見方を変えれば自分で新たに広げることができる、人々が大事だと思っているものをもっと良いものにしたい、という気持ちが感じられて、全体的にはとても良かったです。

  • ジュンが、みそ蔵の子どもだったのがいやだったけど、ロンドンから転校してきたユキちゃんとの交流でみそを好きになった。
    ジュンは、みそは古くさいと思っていて、洋風なものが好きだった。でも、ユキちゃんは和食が好き。みそは日本の食文化の中では大事な伝統食品で、おいしいし、身体にいい。ジュンはユキちゃんのおかげで、みそがすごいものだと気づけた。自分ではわからないけど、よいところに気づけることってよくある。そういう友だちの関係もいいなと思う。
    最後にみんなでお店を開いたのが好きだった。
    ぼくはみそが大好き。おみそしるも作ったことがある。これからも毎日食べたい。(小6)

  • みそ蔵の息子・ジュンは、自分ちの仕事や味噌があまり好きではありません
    友だちにはからかわれるし、父さんもうるさいから
    イギリスに留学していた和食が大好きなユキちゃんに、みそ蔵を案内することになりました

    ○味噌おにぎり食べたい
    ○ストーリーよりもお味噌についてかな?
    ○食べもの変身の単元で紹介出来そうかな?

  • 小学校中学年向きの児童書だけど、内容はみその作り方やみそ業界の課題と対策などもうまく盛り込まれていて、みそ屋さん必読の一冊(笑)。みそ屋に生まれたのが嫌だったジュンは帰国子女のユキが蔵を見たいといいだし、これがきっかけでジュンの気持ちも変わっていきます。

    大人の私が読むとオチは読めちゃうのだけど(嫌ですね、人生経験が長いと疑い深くって(笑))ちょうど小学校3年生の国語の授業に「すがたを変える大豆」と言う話が出てきます。それに関連して、みそにスポットをあてたこの本が読まれるといいなあ。

    • mi-nyaさん
      みそ屋さん必読の一冊に笑ってしまいました!
      みそ屋さん必読の一冊に笑ってしまいました!
      2023/05/27
  • 2023年読書感想文課題図書·中学年
    四年生のジュンの家はみそ蔵をやっています。ジュンはそれが嫌でたまりません。幼稚園から友だちの小林太郎には、みそっ子とからかわれるので、うちの事を話すのも嫌なのです。でも、ずっとイギリスで暮らしていた転校生のユキちゃんは和食もみそも大好きで、ジュンの家のみそ蔵を見たいと言います。ユキちゃんに興味を持ってもらったり、味を誉められたりしたことで、ジュンはみそや家業と向き合い始めるのでした。

  • 目次 10話

    好きで味噌屋にうまれたわけじゃない
    と思っているジュンくんが
    帰国子女のユキちゃんと過ごすうちに
    味噌屋を見つめ直す物語

    味噌の情報が多くて
    ひみつシリーズのような雰囲気

    冒頭、くるっと机を回して給食の班を作る
    本編と関係ないけど...
    この本が課題図書になっている学年は
    たぶん、経験がない

    • mi-nyaさん
      給食の机合わせに、懐かしさと、コロナ禍の子は経験がないことに気づかせていただき、確かに〜と笑ってしまいました。
      給食の机合わせに、懐かしさと、コロナ禍の子は経験がないことに気づかせていただき、確かに〜と笑ってしまいました。
      2023/05/27
  • 2023読書感想文コンクール課題図書
    中学年の部

    みそ蔵なのにライスボール?と思ったら、
    異文化交流ものでした。
    味噌屋に生まれて、「味噌なんて古臭くて嫌だなあ」と思っていた主人公の気持ちの変化が描かれる。

    小3国語の大豆の単元に絡めて紹介できそう。

  • 2022 中学年よみものシリーズ 絵本塾出版

    第69回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書
    中学年

    古い蔵で味噌作りをしている家に生まれたジュン
    タロウに「みそっ子」と呼ばれて
    ますます家のことが恥ずかしく感じている

    ある日、ロンドンからユキという転入生がやってくる
    ロンドンでは朝から和食を食べていたという帰国の女の子
    ジュンの家がみそ蔵だと知ると見学したいという

    またそのお礼にと、ユキは自宅に招待し、お味噌料理を振る舞う
    ジュンはその美味しさに味噌について考えを改める

    ユキによってジュンは少しづつ、味噌を誇りに感じるようになる

  • 生まれる家は選べないが、家業にしたしむことが、できるといいね。

  • 味噌の営業本です(笑)

    主人公の成長よりも、味噌の歴史や栄養等の特徴、そしてレシピの方が印象に残ります(笑)
    味噌の解説が長いせいか、物語としては山場が物足りないように感じてしまいました。
    和食文化を見つめ直すきっかけになる1冊だとは思います。

全28件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1957年、東京都生まれ。学習院大学文学部卒業。第13回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話部門大賞受賞作『ば、い、お、り、ん』(BL出版)でデビュー。『四重奏(カルテット)デイズ』で第4回児童ペン賞少年小説賞を受賞。作品に、『アサギマダラの手紙』(国土社)、『手と手をぎゅっとにぎったら』(佼成出版社)、『カホのいれかわり大パニック』(岩崎書店)、『こけももむらのゆうびんやさん』(岩崎書店)など多数。一般社団法人日本児童文芸家協会理事。川崎市在住。

「2021年 『聞かせて、おじいちゃん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

横田明子の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×