- Amazon.co.jp ・本 (237ページ)
- / ISBN・EAN: 9784865060874
作品紹介・あらすじ
北海道・洞爺湖のパン屋を舞台に心温かな人々の交流を描いた「しあわせのパン」に続く北海等物語第2弾。
北海道・空知を舞台にワインに情熱を注ぐ兄(大泉洋)と、地に足をつけ麦を育てる弟(染谷将太)、旅を続ける女(安藤裕子)、
そして町の人々の交流を描いた、大切なものをみつける物語です。
感想・レビュー・書評
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風景の描写が美しくて惹きこまれました。ワイン作りの過程や葡萄農家さんの様子が覗き見できたのはとても興味深かった。涙って素敵。ワイン作りには土との相性も大切というところでエリカのアンモナイト探しという地層にまつわるところでリンク。折り合いをつけない人と出会ってしまう、、、物語とはいえ運命だな、、、と思いました。アオとロクの兄弟仲のちょっとした互いのイジワルな想いや行動は胸を締め付けられましたし、とてもリアルだなと思いました。憎んでいるのではなく、そのように生きられない嫉妬だったり母への想いだったり、、、
アオロクの父目線の章も良かったです。ロク以外は折り合いをつけない真っ直ぐな人種で逆にロクだけどうした?!と思ってしまうほどでした。
エリカの折り合いは、借金しつつ母を許すことでつけられるモノなのか?その辺が理解できずもやりました。
単純かもしれませんが最後のワインの名前のところでは鳥肌たつくらい感動してしまいました。
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日帰りの空知エリア旅に。
DVDで観た時には
あの楽団はなんだ(`‐ω‐´)?とか
何故に穴を掘り続けるのだ(`‐ω‐´)?とか
最初からあまり真剣に観ていないせいで(笑)
まったく楽しめなかったが
本を読み始めたら最初の運命の樹のエピソードだけで先が楽しみに(笑)電車の中で一気に半分まで読み進めてしまいました
読み終えて──碧(アオ)と緑(ロク)の由来
その名前をつけた結(ムスブ)のこと
エリカの由来などなどステキなエピソードがたくさんで、もう一度DVD観てみようかなと思いました -
しあわせのパンが大好きで、こっちもみるしかない!と思って購入
登場人物達がみんな不器用な感じで…それが良いんだと思うけどあんまり感情移入が出来なかったな
でも北海道の広いくて美しい風景が浮かぶ素敵な本だと思う。 -
映画観たいな。なんか文字で読んだあとだから、映像を純粋に楽しめるような気がする。
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好きなフレーズ
人の心を動かすのは、音楽であり、言葉であり、行動であり、そこの根にある愛なのである、と、エリカさんは僕に教えてくれました。
でも、しあわせのパン のほうがよかったな… -
心に傷を負った男女の過去の乗り越えるまでの過程や空知という場所でのワイン造りに対する思いが詩のように語られる作品。
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自分が生まれ育ったのはこの小説の舞台となった北海道空知地方です。協力としてクレジットされている山﨑ワイナリーにも、有名になる前から何度もワインを買いに行っていました。読んでいてふるさとの空気を思い出しました。作中で触れられている、葡萄畑にたんぽぽが一面に咲いている景色を実際に見たことがあって、そのときはただきれいだなと思っていましたが、その理由がわかりました。
自分を育んでくれた土地や人を否定してはいけないとか。しっかりと向き合うことが大切とか、メッセージはとても伝わってきました。
ただ、メッセージを感じた割には読み応えが軽くて「オシャレ」過ぎな感じがしました。(映画は未見ですが)最初から映像化するのを前提で作ったような描写が残念。映画のあらすじを読んでいるようでした。 -
2018.07.09
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アオとエリカは再開できたのだろうか。
アオのワインはどんな出来だったのだろうか。
色々想像してしまう。
2018.4.26読了