2000年前からローマの哲人は知っていた 自由を手に入れる方法

制作 : A.A.ロング 
  • 文響社
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本棚登録 : 81
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866513799

作品紹介・あらすじ

<哲人に学ぶ「人類の知恵」シリーズ>

★奴隷出身の哲学者が説く「本当の自由」を手に入れるための方法とは?

「束縛やしがらみから自由になりたい」
誰もが一度はそんな風に思ったことがあるのではないでしょうか。

奴隷制度が公然と存在していた古代ローマとは異なり、
現代日本においては誰もが「自由」を保障されているはずなのに、
なぜ私たちは息苦しさを感じてしまうのか。

本書の著者であるエピクテトスは、奴隷出身の哲学者。

法的な身分、また行動を他者に制限されてようとも
人は「自由」になることができる。

自らも奴隷であった経験を持つエピクテトスはそう説きます。

お金、名声、学歴、地位、家族関係、ご近所付き合い、SNSでの評判…。
私たちを縛っているのは周りからの目以上に、自分自身。

物事の選択や判断を他人に任せず、
ネガティブな感情からも一切無縁な真の「自由」を
掴み取るにはどうしたら良いのか?

古代ローマの哲人皇帝マルクス・アウレリウスにも大きな影響を与えたエピクテトス。

この本をきっかけに「本当の自由」を手に入れる一歩を踏み出してみませんか?

●「自由」とは何か?
●「束縛されない自由」と「思いどおりにできる自由」の違い
●「幸福の条件」とは?
●「自由」でいるためには訓練が必要
●自分次第になるものを見極め、「真の自由」を得る知恵とは

感想・レビュー・書評

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  • とっても読みやすくて、うんうんそうそう!と、「わかった!」ような錯覚に陥ります。哲学という茨の森に迷い込みそうな予感。ただいま、「人生談義」の入り口に、そうっと忍び込んでみています。

  • エピクテトスの語録と要録

  • 一言でいうと
    【ストア派であるエピクテトスを知れる本】

    もともと奴隷であったエピクテトス。その名前も奴隷時代に適当に付けられたくらいだ。にもかかわらず、ストイックの語源にもなる禁欲主義的な、ストア派の代表として知られる人物になった。

    その後の哲人皇帝マルクス・アウレリウスにも絶大な影響を与えたとして知られる。(アウレリウスの自省録にもでてくる)

    ただ、エピクテトスは著書を残さなかったため弟子がその講義録等を「要録」「語録」に分けてまとめたものが現代まで受け継がれている。

    禁欲するのに自由になる、という矛盾を含むタイトルに私はどういう意味なのか戸惑った。だが読み進めるうちに納得がいった。

    何でもかんでも禁欲するわけではなく、あくまでも自分でコントロール出来ることに限り節度を守って実践することで、内省的に自分の自由とは何かを掴み取ることの出来る内容であると私は感じた。

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著者プロフィール

紀元55年ごろ〜135年ごろ。ストア派のギリシア人哲学者。ローマ皇帝ネロの重臣に奴隷として仕え、ストア派の哲学者ムソニウス・ルフスのもとに弟子入りする。奴隷身分から解放された後、ドミティアヌス帝による哲学者追放令が出るまで、ローマで「自由」をテーマにした哲学の講義をおこなった。「エピクテトス」という名は、ギリシア語で「後から手に入れたもの」を意味する。ギリシア・ニコポリスに移住し子弟に教えを授けながら半生を過ごし、哲人皇帝マルクス・アウレリウスにも大きな影響を与えた。エピクテトス自身は著作を残さなかったが、弟子のアリアヌスによる講義録『語録(The Discourses)』、講義のエッセンスをまとめた『要録(The Encheiridion)』からその思想を読み取ることができる。本書はこの『要録』の全文と、現存している『語録』から選りすぐった9篇がもとになっている。

「2021年 『2000年前からローマの哲人は知っていた 自由を手に入れる方法』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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