エデンの初恋 (ダリア文庫)

著者 :
  • フロンティアワークス
3.94
  • (6)
  • (6)
  • (3)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 108
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (386ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866571973

作品紹介・あらすじ

帰ろう。俺たちのエデンに――

レンタルショップ『エデン』でバイトをする大学生の要は、美少年AVを借りにくる会社員・柏樹が気になっていた。ゲイであることを隠し、モブとして生きている要。ある日、柏樹が性指向に悩んでいると知り、勇気をだして偽者の恋人に立候補する。彼の性指向解明のため、キスをして、手を握り、一緒に眠る……彼の誠実さと優しさに触れ恋に落ちていく要だが、この関係には終わりが決まっていて――。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 片思いの相手と、期間限定の恋人になるお話。
    二人が甘々な時間を過ごしていても、終わりがあると思うと、読みながら胸が苦しくなりました。
    恋愛要素だけじゃなくて、主人公が友達付き合いできるようになったり、お父さんの最期を看取ったり、人間として成長するところも描かれていて、とても良かったです。
    ページ数が多いので購入後しばらく放置していましたが、読み始めるとあっという間でした。

  • 弱さ、寂しさ、ジレンマ、優しさ、喜び、狡さ、そういう人が持つ沢山の感情を揺さぶる恋
    短い間に燃え上がるような恋だけが情熱的な恋なのではなく、遠回りのような不器用で手探りにお互いを慈しみ求める恋も情熱的なのだと思います。

    焦燥感はあっても辛い恋ではないのですが、とても感情の動きやもどかしさがリアルで、ぐっときます。
    朝丘戻 先生なので、会話などのシーンの表現が目に浮かぶようで、焦れや照れに浸れるんです。
    始まりと終わり、生と死、続く過去と未来、先生のお話の中には人生がありますね。

  • 朝丘さんは好きなんだけど軽めの文体のかわいいラブラブ路線は合わないのでうーんうーん、と思いつつ、やっぱり合わないなーと思いながらも全面的に嫌いなわけではないんだよなと複雑な気持ちに。
    いや、そこまで抵抗なく性的な戯れが出来る=生理的嫌悪感に繋がらないならそれは恋でいいんじゃん!? って偽の恋人ごっこにもだもだしました。
    終盤の告白でああ、そういうこと…と。時間を経てすれ違いを乗り越えてもう一度結ばれあう、は朝丘さんの定番ですね。
    男同士の恋愛やセックスこそ至高! って自分たちに酔っちゃってる感じは正直どうなんだろう。
    男女間でも挿入を伴うセックスが正しいわけでも必須なわけでもないよ…あと、会社が提供してくれたビジホのシングルルームに連れ込むのはどうなん…社会人が毎晩イチャイチャにかまけて自分の体調管理も出来ないのどうなん、とか、柏樹さんへのモニャモニャポイントが多すぎてなぁ。

    夢も希望も持てず、自分には何もないモブだと息を殺していた要に自信を与えてくれるあたりは素直に良いなぁと思いました。
    勇くんとケンカしてちゃんとわかりあい、親友になれたくだりにも。
    しかし嫉妬作戦がてきめんに効くあたり笑ってしまった。笑 お幸せにやで。

  • 本の厚さに、なかなか読み進みませんでした。
    イメージ的に「そんな馬鹿な」みたいな設定のように感じたためか、感情移入はしにくかった。

    しかし、やってることはナンだけど、真面目な二人だったように思った。

    イサムっていうトッピングが面白かった。

全4件中 1 - 4件を表示

朝丘戻の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×