物語の力‐物語の内容分析と表現分析‐

  • 大学教育出版
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感想 : 5
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  • Amazon.co.jp ・本 (204ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866920283

作品紹介・あらすじ

これまでの物語論や物語分析は、内容分析か表現分析かどちらか一方のものが多いが、小説やコミック・映画・CM等も物語と捉え、それらを表現分析と内容分析の双方から総合的に解説する。

感想・レビュー・書評

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  • 2021/1/31

    感想というよりはメモ↓

    ーーーーーーーーーーーーー

    ソシャゲの話は目から鱗。パズドラは生き辛さを抱えている現代人が自分の社会的位置を縮図的に知れるゲーム。モンストは自分の能力や属性を見極め、それをもとにコミュニケーションを駆使して人間関係を構築し、その力で課題を解決し、その結果として地位や報酬を上げるゲーム。ポケgoは現実世界を物語として表現し、レアポケモン目当てに集まった人々が言葉を交わさずともコミュニーケーションする、つまり共感を感じさせるゲーム。まさにソシャゲは社会構造の縮図。

    聖地巡礼は物語世界への自己移入を通しての実感の回復。かつて感じていた自己移入感を実感として回復するための旅。

    疎隔と帰属の物語は読者や視聴者の価値観を構築するため、訴求力が強い。それは無理矢理誘導されるものではなく、作中に多くの情報やヒントが散りばめられている。

    右は神の方向とされる。したがって受胎告知ではガブリエルは左手に、最後の審判では選ばれた者たちが右に。

    ストーリー指向→最終的な目的地を示す
    物語指向→読者や視聴者が新たな価値を生成する

    自分は「脚本家兼主演」 ←シェイクスピアに似てる
    自分の物語を常に変化させつつ(社会の変化に適応するため)紡いでいくことが、よりよく生きていくことであり、その材料が物語。

  • ちょっと難解でした。分析としては妥当なところだと思います。

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著者プロフィール

1961年、東京都生まれ。早稲田大学教育学部教育学科教育学専攻教育心理学専修卒業。早稲田大学大学院文学研究科心理学専攻修士課程修了。早稲田大学大学院理工学研究科電気工学専攻電子通信工学専門分野博士後期課程単位取得満期退学。フェリス女学院大学文学部コミュニケーション学科教授。著書に『現代思想のコミュニケーション的転回』(筑摩書房)『世界をよくする現代思想入門』(ちくま新書)『難解な本を読む技術』『私のための現代思想』(以上、光文社新書)など。

「2022年 『哲学史はじめの一歩』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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