【小説29巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身8」

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  • Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784866994130

作品紹介・あらすじ

シリーズ累計550万部突破!(電子書籍を含む)2022年4月よりTOKYO MX、BSフジ他にてTVアニメ第3期放送開始!

感想・レビュー・書評

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  • 危機に陥ったフェルディナンドを救うため、ローゼマインが出陣する。

    ローゼマインとフェルディナンドの無双に、全面戦争の勃発。

    いままで燻り溜めてきた不満が一気に爆発した感じで、痛快。

    やはりローゼマインのパートナーは、フェルディナンドなのだなと。

    知性重視だった貴族院から、鍛えあげられた側近たちや、戦闘能力の高さを誇るダンケルフェルガーなどの全力が見られるのも、楽しかった。

    「エーレンフェスト防衛戦(前半)」では、下町の面々が登場したのも懐かしく、総力戦感。

  • 面白かった。アーレンスバッハ奪取、
    フェルディナンド救出成功、
    ランツェナーヴェの船団との戦闘
    途中2日ほど寝込むが、ええテンポでバトル。
    アーレンスバッハはこれでまあええとして、
    次はエーレンフェスト本拠地戦と、ランツェナーヴェが多分中央に攻めてるんちゃうかなと思う。
    もう、このまま一気に読むしかない。

  • このお話が好きすぎて、ついにドラマCDつきのものに手を出してしまいました・・・

    結果、どうして今までドラマCDつきのものを買わなかったのか、と後悔しきり。
    昨今のアニメ(のキャラクターの声)は、需要からでしょうけれど
    やたらと甲高くて甘ったるく、幼い声が多くて受け付けられませんでした。
    某配信でこちらのアニメ化されたものはすでに観ていたこともあり、
    ローゼマインが幼さを歯がゆく思ってこそすれ、
    それを武器にしようなどと露とも思っていないところが
    (またそれが武器になりうるような世界観でないところも含めて)大好きなのです。
    「ふんぬぅぅ!」と鼻息荒いところとか、たまりません。
    ・・・話が逸れました。
    そんなわけで、ドラマCD。
    実力派の声優さんがそろってますよね?たぶん。
    音だけのドラマですが、場面場面や表情なんかも目に浮かびます。
    あぁ、どうして私は今まで、ドラマCDつきの書籍を買わなかったんでしょうね?

    限定の書下ろしSSがついていたりして、お値段以上。
    そのうちドラマCD付きのものを買いなおしていこうと思っています。

    あ、すみません。
    書籍自体の内容ですけれど、
    始まりの庭から帰還したローゼマインが、フェルディナンドの危機を受信(WEBでは出てこなかった「魔力による遺言」という現象)し、彼を救うべく冷静な暴走を始めるローゼマイン。
    エーレンフェストとアーレンスバッハによる
    領地の礎を奪い合う本物のディッターをすることになったのが前巻までのあらすじ。
    今巻は、ローゼマインがアーレンスバッハの礎を奪うことに成功し、
    エーレンフェスト防衛戦へ赴く直前までになります。
    否が応にも高まる期待。クライマックスは近いです。

    フェルディナンドの救出からこっち。
    キュンキュンしまくりです。
    本人たちの自覚がないだけに、ニヨニヨが止まりません。

    貴族院を辞めさせられたフラウレウムがちょっとだけ出てきます。
    「んまぁ!」の聞き納めです。
    これまた溜飲が下がる顛末でした。

  • 前の巻読み終わった直後、既にコレは書籍化されているのに読めるまで(基本借りるため)我慢できなくてネット小説の方読みました。年寄りは目が疲れるのです。あー、やっちゃったよ。多分次の巻まで読みました。
    しかし、展開を知っていても面白かった~。フェルディナンドを助けるために隣の国を取る、またその方法がたまらないし、ネットにはない、素晴らしい挿絵を堪能。プロローグとエピローグで目線変えて語られる世界も書籍では楽しいです。
    日本では福沢諭吉先生の超訳で動物園になっちゃったけど、本当は動物学の庭(公園)みたいな意味と場所だもんね。元司書ローゼマインは正しい発想してます。フェルディナンドは学芸員(これも日本と外国だと求められてる単位や能力がかなり違うけど)。

  • やはり、ローゼマインとフェルディナンドが揃ったときの安心感は格別です。離れ離れであったことを感じさせないやり取りは微笑ましく、感動的ですらあります。
    エーレンフェストの反撃が始まりますが、まだまだ黒幕との直接対決には至らず、次巻も楽しみな展開です。

  • エックハルト ハイデマリーとハルトムート クラリッサの違い
    ハルトムートはクラリッサが毒殺されても後を追おうとは思わないだろうな
    少なくとも今のところはね
    ただ、復讐はするかも
    ローゼマインはショックを受けるだろうし、悲しむだろうし
    ローゼマインを悲しませたという理由だけでなく、同じ信仰対象の信者という同族意識はあるわけで
    やはり、この二人は狂信者という括りが一番相応しい

    フェルディナンド様は、エックハルトに「ハイデマリーの分も生きろ」と命じたようだ
    エックハルトはハイデマリーの後を追おうとしたらしい
    フェルディナンド様至上主義なのに、主よりも妻への愛情が勝っていたんだろうか?
    でもまぁ人の感情なんて状況によって如何様にも変わりますからね
    一時の激情に飲まれる事もありますよね


    ブリギッテへの助言忠告
    そしてブリギッテからローゼマインへの報告
    側近でなくなっても、主従を意識しているという絆を感じますね
    主の手柄のために、報告は主を通すという意識
    この事は後にボニファティウスも言っていますね


    ダームエルだけアーレンスバッハに連れて行かないというのは逆の信頼感があるから
    平民時代からよく知っているからこその忠義だなぁ
    ダームエルはギュンター、エーファ、トゥーリと直接話した事があるし
    ローゼマインになってからも家族が想い合っているというのをひしひしと感じている
    フェルディナンド様が知っているよりも深くそれを知ってるものね


    ディッターの前の儀式の挿絵
    ドラクロワの「民衆を導く自由の女神」の絵画のようだ

    いずれレスティラウトが描くでしょきっと
    で、後世で「騎士を導く女神の化身」とかって言われるやつじゃん


    供給の間のやりとり
    何度読んでも泣ける
    本物の家族が住むユルゲンシュミットよりも自分を優先というローゼマイン
    神々を敵に回してもという追加の意志
    それ程まで家族同然という意味が重かったのかという想い

    自分の望みを叶えるのを意識するフェルディナンド様が愛おしい


    ただまぁ王族の所業を聞いて魔王が覚醒してしまうわけで
    愚かで恥知らずな王族逃げてー と読者目線でも思ってしまう

    よしアーレンスバッハ更地にしようという物騒な考え
    色々と根回しや下準備が重要というフェルディナンド様にしては短絡的すぎるけど
    それ程までに怒りがあったのと、ものすっごく効率重視での考えなんでしょうねぇ

    ま、それもローゼマインの「礎を奪った」という異次元な発想の前には潰えるんですけど

    「助力を請え」と命令される名捧げ主
    解せぬw


    メスティオノーラの書、又はグルトリスハイトを得る歴史の疑問点
    昔のカリキュラムの順番ってどうなってたんですかね?
    メスティオノーラの書はシュタープに写し取るもののなわけで
    全属性を持っているなら、加護を得る儀式、シュタープ取得、奉納舞でツェント資格の披露 の順番?
    となると、シュタープなしで祠回りをして得た神の意志って何なんですかね?
    シュタープなしで得た神の意志ってどんなものなんでしょ?


    フェルディナンド救出後は本好きの下剋上の主人公とサブタイトルが変わる
    「神々を敵に回しても救うと言ってくれた女神のごときマインの家族同然を本当の家族にしてもらうためには手段を選ばぬ」とか?

    その後のなりふり構わない既成事実の作り方
    もっともらしい理由をつけては騎獣の同乗(年頃の男女が騎獣に同乗するのは恋人関係)
    盗聴防止の魔術具を使わずに耳元で囁く会話(魔石恐怖症を理由に)
    冬を呼んだ後に防寒と言いつつマントで覆う(ブルーアンファがバッサバッサと舞っている)

    これの事情をローゼマインが知るのは記憶のところなんですけど
    魔王の暗躍の怖さよ


    フェルディナンド様の提示する今後の選択肢
    答えは元から一つだけじゃんw
    アーレンスバッハが欲しくなりましたという伏線の回収がここなんだよなー


    下町の避難と迎撃準備
    エーファとトゥーリとカミルは図書館に避難するけど、やはり心配なのはマインの事
    やはり、これは家族の物語ですよねー
    ギュンターとの街ごと、領地ごと守るという約束
    つくづく父娘だと思う


    フラウレルムが喚く平民と罵る言葉
    それに対して、元平民とは知らないコルネリウスの忠義と気遣い
    ちゃんと兄妹の関係を築いたんだよなぁ

    まぁ、ハルトムートは知っていて惚けるけど、ハンネローレも含めて他の貴族からしてみれば魔力量と貴族院の成績を見ても元平民というのはありえないでしょうし
    そう主張する方の頭がおかしいと思うのは当然


    フェルディナンドの所属がとても微妙な立ち位置なんですよねー
    ところで、メダルはもうエーレンフェストにないって事は、クラリッサが持ってきてたのも原本ってことか?
    メダルがどのの領地に管理されていない事にならないか?
    不都合と利便性の両方がある気がする

    何かあったも領主権限で処分できないって事なんだけど
    このシステムで大丈夫なんだろうか?


    エピローグのゲオルギーネ
    彼女の境遇から行動に至るまでの動機に理解はできる
    ただ、この後のエーレンフェストの運営の見通しが感じられない

    貴族の数やギーべに関してはベルケシュトックの人たちを移動させる予定だったとして
    領主一族は明らかに激減するんだよね
    ジルヴェスター、フロレンツィアは処分確定として
    甥姪であるヴィルフリート、シャルロッテ、メルヒオールも生かしておけないよな?
    直系であるヴェローニカも味方ではなく、寧ろ恨んでいる対象でしょうし
    実際のところどうするつもりだったんですかね?

  • アーレンスバッハ出陣
    国取り物語

  • [1]フェルディナンドの危機、ローゼマインの行動から始まる。早くフェルディナント救出を見届けたいと気が急きますね。そしてゲオルギーネも侵攻開始。
    [2]ゲオルギーネの内面。彼女の野望と人脈は愚かだったジルヴェスターが作ってしまったということ。シャルロッテとヴィルフリートに似た関係。
    [3]ローゼマインとフェルディナンドは結婚するしか道がなさそうな感じ?

    /出撃準備。
    /「ダームエルにしかできないことを命じます」(p.35)
    /フェルディナンド救出に成功。ついでにアウブ・アーレンスバッハになっちゃった。
    /ローゼマインとフェルディナンドの知識のすり合わせ(によりユルゲンシュミット歴史講義)。
    /フェルディナンド指揮の下、ダンケルフェルガーを加えて、ランツェナーヴェ掃討とエーレンフェスト防衛戦が始まる。
    /ゲオルギーネとジルヴェスターの関係は、シャルロッテとヴィルフリートの関係に近い。そら、腹も立つわなあ…。ゲオルギーネの野望と人脈はジルヴェスターが作ってしまったということ。彼らも皆エーレンフェストのことを考えていた。

  • 合流しました〜!!長かった〜
    何回か読み返してようやくわかったんですが、遺言のときは、フェルディナンドにとっての重要度はローゼマイン=ジルヴェスターだったんですね。ここからの心情の変化が楽しみです。

    何気に、平民時代にみた魔術を、今や自分が使えている状態のローゼマイン、やっぱりすごいです。あの時は馬車にいる人を守ったけど、今では領民全員を守れていて、影響範囲が広がったことを実感しました。

  • フェルディナンド救出。待ちに待ったその瞬間もローゼマインがマインらしかったのがとてもいい。ローゼマインの活躍はもちろんのこと、それぞれの場所で大切なもののために必死に頑張る登場人物たちの姿に胸が熱くなりました。

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著者プロフィール

香月美夜(かづき みや)
小説家。1月22日生まれ。中学2年生の頃より小説を書き始め、社会人となり結婚後、子どもの世話がひと段落してから執筆を再会。2013年より小説投稿サイト「小説家になろう」で『本好きの下剋上』を公開して人気作品となる。2015年にTOブックスより書籍化され一般誌デビュー、シリーズ化される代表作になる。同作シリーズは累計100万部を突破し、「このライトノベルがすごい! 2018&2019」2年連続第1位に輝き、テレビアニメ化も決定した。

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