- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872334197
作品紹介・あらすじ
1992年5月、高層住宅の11階から飛び降り自殺し、24年の短い生涯を閉じた"カルト漫画家"山田花子。死後六年を経過した現在も"信者"とも言える熱狂的なファンを増やし続けている彼女が、死の前日まで記していた日記が存在した。テレビ、新聞、雑誌などを賑わせた「自殺直前日記」が、完全版となって登場!96年刊行版に、新たに発見された「日記」の未発表部分を追加した完全版!読者からの手紙も併せて収録。
感想・レビュー・書評
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そうこの辛さは誰とも共有できない。この本を読んでも奥の奥のまで読み取れる人なんてほんの一握りだろう。
苦しみの中にいる人は社会に対して折り合いが付けない人。ある程度まあいっかとここはしっかりしないとのバランスが正反対なところがつらいところ。そして、常に自我がコンフリクトの状態になる。流れに身を任せられない。感情に歯止めをかけてしまう。それを、自分で深くj隠してるがゆえに余計に苦しむ。苦しんで、苦しんで、苦しみ続ける。
誰かに助けを求めるも理解されず二重に落ち込む。
プライド`自意識'の頑丈な折から抜け出せない哀れなひと。そして自分と重ねてしまう。
この本を読んで努力が必ず報われるとほざくやつはそれこそどうしようもない偽善者であろう。
人はそれぞれ別の基準を持っている
イヤな奴、許せない奴がいるのはどーしようもないことだが、
「人それぞれ」ということを表面だけでも認め合えば世界は平和になる
ところが、この世では、少数派や弱い者は
多数派や強い者の基準に無理に合わせられている
抑圧された弱い者は、もっと弱い者をいじめてうっぷんを晴らす。きりがない。
(p.96)
社会に適応する――
プライドが退化してつまらねー大人になること
(p.32)
よく「意志が強い」とか「自分を持ってる」
とかいわれてる人がいるけど、
ただ思い込みが激しいだけ、強引なだけではないのか
アインシュタインやお釈迦様の思想も
結局はただの思い込みではないのか
(p.32)詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
愛すべき人だったのだと思う
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良い
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726.1
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私のバイブルかも。。。
何十回読んだかわからない。
日記や、名言がとにかく好き。
まさに生き地獄だと思うので、苦しみや辛さを消すことができて良かったと思う。 -
飾らない純度99%の漫画。自己の中に棲みつく自己否定、不全、無能感、閉塞感、自虐。周りが敵ではなくて自己すらも信用、信頼出来なければ、周りを信頼して踏み込むなど夢のまたの夢。そんな自分が、正に本当の敵。そんな自分が嫌いなくせに切り捨てることも出来ない意固地な弱さとナルシシズムは、矛盾を抱えて激しくせめぎ合う。それは、生きるのが面倒くさいまでに。みんな死ねばいいのにではなくて自分が死ねばいいのにという移行=自死。意外に外に発散する憎悪は、自分を生かすのかも知れない。
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共感できなくて、正直ホッとした…。