どろぼうの神さま

  • WAVE出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (500ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872901177

感想・レビュー・書評

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  • 子どもの世界を、よく表現してるんじゃないかと思います。だから、子どもがどんな感想をもつか、気になります。厚い本なので、本好きな子向けかも。しかし、色んな子に読んでほしい。

  • まぁまぁ面白かったか。
    予想と違っていたので、良かった。

  • コルネーリア・フンケの『どろぼうの神様』読了。ベネチアを舞台にした少年少女の冒険譚。本当に楽しい一冊だったなあ。世界の不思議に心躍る子ども時代を思い出させてくれる。ベネチアの街の魅力がたっぷり詰まっているし、ラストのオチまでクスリとさせるストーリーテリング見事

  • ドイツの児童文学作家コルネーリア・フンケの長編ファンタジー。

    大人になった今「こどもに戻りたい」と思うことはあるが、この本を読んで、幼い頃「早く大人になりたい」と思っていたこともあったと思い出した。

    この物語の中には、こどもの気持ちを無視して自分の欲望のままにしようとする大人と、そんな大人を嫌って憎むこどもと、こどもたちの気持ちをわかってくれて味方になる大人(ヒーロー)と、そんな大人に懐く無邪気なこどもが、わかりやすく目一杯表現されている。

    毎日が刺激的で冒険だったこどものときの気持ちを思い出す一冊。

  • ヴェネチアの街での大人と子供の探り合い。
    最初はファンタジー要素どこかな?と思っていましたが、後半から思いもよらない展開が待っています。
    映画をみているような感覚になりました。

  • 子ども大人、大人は子どもになりたがる。子どもは大人に憧れる。でも、そうはなれなくて、互いに恋い焦がれる。
    互いに見ているものが違うから。
    いや、見えているものが違うのかな。
    憧れの地、ヴェネツィアで繰り広げられる鬼ごっこ的展開、後半急に非現実的なメリーゴーラウンド。劇的で、喜劇的で、悲劇的。それはどこか新開誠映画のよう。大人になった今読むと、子どもの頃考えていたことが少し蘇った。大人になったら何か世の中を変えられる力が持てると思ってた。
    まだ世の中を変えられてないからがんばろう。と思えた。

  • 児童書とはいえ、ほぼ500ページ。読みたいなぁと思いつつ積ん読状態だった。表紙の絵にも惹かれていたので、意を決してページをめくる。
    最初の100ページまでは、そこまでかな?という感じだったが、そこから先がグイグイきた。
    最後の最後は自分的には、ちょっと的が外れというか物足りなさを感じなくもなかったが、その先は読者の想像に任せようということなのかな。

    親のない子ども達が、「どろぼうの神さま」が見つけた隠れ家で助け合って暮らしている…というのがメインにあるのだが、全く悲壮感はなく、誰もが子ども時代に一度は憧れる子どもだけで生活するワクワクするような感じだけがある。
    登場する大人たちの個性も豊かで、飽きさせない。
    また、一章一章が短いので、キリのいいところでとりあえず本を置けるのがありがたかった。

  • プロスパーとボーの兄弟は、おばさん夫婦から逃げるためにベネツィアへやってきた。そこで知り合った孤児たちと共に生活を送る。孤児たちは、『どろぼうの神さま』と呼ばれる少年が盗んできた金品を売り生活をしていた。ある日、『どろぼうの神さま』に依頼が来た。それは、ある家にあるものを盗んできてほしいというものだった。
    一方、探偵のヴィクトールはプロスパー兄弟のおばさん夫婦から2人を探すように依頼をされたのだった。



    最初のプロローグ的なものに、『大人は子供の頃に戻りたがる。子供の頃は早く大人になりたがっていたのに』みたいなことが書かれている。確かに、早く自由になりたくて大人になりたかったけど、大人になった今は子供の頃に戻りたいなぁとか思ってしまう。


    あとスキピオは、廃墟となった映画館で暮らしているプロスパーたちが羨ましかったのかなと思った。誰かに必要とされていることが、きっとスキピオにとってはすごく楽しかったんだろうな。まぁ、ちょっと傲慢な態度もあったけど。


    どうしても大人だから、大人の目線で読んでしまった。子供の頃に読んでいたら、どんな気持ちだったんだろう。そして、あの子供たちの行く末が心配になった。


    2017.2.19 読了

  • ヴェネツィアに行くのでその前に読みました。
    スキピオがとにかく好きだなあ。最後のスキピオの選択に大人ながらいいなあと思いました。少なくとも彼が前の豪邸暮らしよりずっと幸せにしているのならそれでいいのです。
    プロスパーの弟を思う気持ちや、スキピオとプロスパーの冒険なども月の都を舞台に美しく感じました。面白かったです。

  • 494pages!! なんて思えないほどにページが進む。ヴェネツィアの風景と彼らがどんなシチュエーションにいるか、見事に想像することができた。ラストは読んでいくうちに何となく予想出来てしまうけど、結末に読み終えた達成感はたまらない。

著者プロフィール

1958年ドイツの西部、ヴェストファーレン州の町ドルステンに生まれる。ハンブルク大学で教育学を修め、卒業後、教育者としての仕事のかたわら、専門大学で本のイラストレーションを学ぶ。当初は子どもの本のイラストレーターとして出発。28 歳の時からは自分で文章も書くようになり、
以後フリーのイラストレーター、作家として活躍している。ドイツでもっとも著名な児童文学作家の一人であり、ウィーン児童文学賞、チューリヒ児童文学賞などこれまでに数多くの児童文学賞を受賞している。
著書に『どろぼうの神さま』『竜の騎士』『魔法の声』『魔法の文字』『魔法の言葉』『鏡の世界』(WAVE出版)などがある。

「2016年 『ゴーストの騎士』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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