12星座

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  • WAVE出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (360ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872903287

感想・レビュー・書評

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  • 自分の星座のうお座に関してはほとんど全てと言っていいほど当てはまってます。周りの人の星座も私が感じる限り頷ける部分が多い。なによりもそれぞれの星座の特徴を肯定してもらえているのがいちばんうれしい。まさに「読むお守り」って感じです。
    人はタイプ分けされるのを望んでいるのではなく、気持ちを理解してもらいたいのだ、という作者の後書きがありますが、そのとおりだと思います。

  • 面白かったです。
    この深みが心地よかったです。

    ずっとフワフワと快い感じがしていました。

    石井ゆかりさんの文章は単なる占いではなく、その中にあたたかさも、教養も感じさせて、その深みに学問、専門の間の隔たりもなく全て包まれる感じがします。

    私の専門は心理ですが、著者はあのひとの本もあのひとの本も読んできたのだろうな、という記述がよくみられました。

    行間から感じる著者の造詣の深さが心地よいです。
    なぜかはわかりませんが。

  • 西洋占星術に興味を持ったのは石井ゆかりさんがきっかけですが、この本は繰り返し読める本だと思います。12星座のそれぞれのストーリーを通して西洋占星術の印象的な世界観を味わうことが出来ます。ところどころ印象に残るストーリーの展開があり、これはどういう意味があるのだろうと深く考えながら、問いながら読んでいると、不思議と現実の世界での似たような経験を思い出したりすることがありました。とても好きな本です。

  • 星占いの域を超えて楽しめた。ある男の人生の物語が見事に12の星座の特質がいかされて展開されていく。おとぎ話のような世界観が心地よかった。自分の星座以外でも、心に響く箇所があり、自分の新たな面を知ることができる。星座は個で存在するんじゃなく、鎖輪のようにつながり、円となる。ひとひとつが小宇宙のようでダイナミック。生命体として生まれ死ぬ…ことは永遠に続いていく魂の躍動…。人はひとりじゃない、自分の質を輝かせる様々な星座の質を持つ人との出会い、つながりのなかで生きている。自分に個性なんてない、持ち味なんてないって人に是非読んで欲しい一冊。味わい深いです。フェアリーテイルの後に星座の解説や神話、各星座ごとに紹介されている偉人の言葉も新鮮でした。ちなみにゲーテは乙女座だそうです。。

  • 温かく、励まされる。

    「しくみ」と、「かたより」があるからこその「バランス」。
    それぞれの星座の人を、思い浮かべながら読みました。

  • 占いというものは本来それに頼りっきりになるものではなく、別に信じていない方が「普通」。けれど人の心は弱いから、自分より大きな何かをときどき顧みたくなってしまう。

    なるほど。そして決してそれは悪いことでもないし、そんな弱い人間のことを考えることもまた人というものを把握するにはいい角度として確実にある。

    本の内容は12星座を一つの大きな流れととらえた物語パート、それぞれの星座のしくみや特徴の記述、といった形で展開していく。
    自分は獅子座だからかはわからないが、およそ自分の項目(と気になる人の項目)ばかり読んでしまったが、前後の星座のストーリーを読むだけでもなかなか面白かった。

    「自分はこうでいいんだ」という気持ちを持たせてくれる本だった。

  • 友人からの勧めで知り、読んでいく内に欲しくなり、購入しました。自分のこと(双子座)しか、しかも断片的にしか知らなかった12星座が円として繋がりました。そしてそのスパイラルは繰り返され、直径を拡大しながら上昇していく。「どうせ占いなんて」という視点を変えてくれたことに感謝しています。

  • ぴったり当たっていてびっくりなんだなぁ。。この本を読んでいると落ち着く。自分はこうあっていいんだってこうしても変ではないんだって思える。

  • 石井ゆかりさんによる一冊。
    発売当初に入手して何度か読んだ本でしたが、今このタイミングで再び手にしました。
    深く染み入る。今の私にとって、とても必要な一冊でした。
    いつでも優しく、そして鋭く染み入る言葉を届けてくださるゆかりさん。その感受性と慎ましやかな姿勢、本当に尊敬します。

    追記:
    まるで礼拝に参加しているような気持ちで読み進めました。静かに耳を傾けた時間です。

  • 石井ゆかりさんの素晴らしいところは、同じようなテーマの文章でも、毎回内容が違うこと。占いは、記号的で、決め付けで、俗物的いうイメージが一般的に強い気がするが、彼女はそのステレオタイプからは外れている。
    あとがきに
    「人は「タイプ分け」されることを望んでいるわけではなく、その思いを理解されることを望んでいるものだ、と私は考えています。占いというものがもし、なんらかの道具になりうるなら、それが使われている場ではかならず、ある人を理解しようとする人と、その眼差しを受け止める人の二人が、向い合って座っているはずだと思うのです」
    と書いてあった、この姿勢こそ、彼女の言葉に人に働きかける力がある理由なんだと思う。

    占いなんてあたりません。 と占い師なのに言ってしまうところも、とても潔い。あたらない、くだらない、だけど頼ってしまう、そんな弱い人の心を、支えてくれる占い師さんです。

著者プロフィール

職業、結婚、進学……
人生の岐路で、あなたはなぜ「そっち」を選んだのですか?

喫茶店店主、写真家、女子高生など、さまざまな職業の人に、何の予備情報もないまま出し抜けにインタビューをしていくことになった著者。
初対面の人たちに聞いた話を元に、私小説のように綴られるそれぞれの「選んだ理由」と、そこから見えてくるものとは?


どういう仕事に就くか、誰と一緒に生きるか、どこに生きるか、どう生きるか。誰もが、人生で幾度も選択を重ねていく。このインタビューシリーズを通して、「どれを選んだか」もさることながら、「なぜそれを選んだか」「どういう経緯でそれを選ぶことになったのか」が、人によってまったく違うことに気づかされたのだ。さらにいえば、「なぜ選んだか」という基準が、その先で「どうなっていったか」ということと、大きく韻を踏んでいる、とも思えた。――はじめにより


ミシマ社のウェブ雑誌「みんなのミシマガジン」連載時から話題沸騰の「石井ゆかりの闇鍋インタビュー」が、ついに書籍化!
厳選された7本に大幅に加筆を加えた、珠玉のエッセイが誕生。

「2016年 『選んだ理由。』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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