- Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
- / ISBN・EAN: 9784872905243
感想・レビュー・書評
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インバスケットの実践トレーニングとして読んでみた。同日に読んだ本同様のトレーニング本と同じく難易度としては低い。ただストーリー性があるため、もう一つの本よりは楽しんでトライできた。
「問題」と「課題」についての考え方の違いという点が非常にためになった。
「問題」は単純に何が悪いか?であるのに対して、「課題」は問題を解決するために何をすべきか?ということである。いかに「問題」を「課題」に昇華できるか?がリーダーとして大事なことであると感じた。思い返せば、これまでも「問題」と「課題」を混同していたと反省した。
また常に課題を考える上で、表面的ではなく本質的な課題の発見に務めなければならないと改めて感じた次第である。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
判断力を身に着ける入門書としてはいいと思います。もう少し深い内容もほしいとことです。
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あまりにも仕事が片付かない状況を打開すべく、何かヒントになることがあればということで読んだ。
ストーリー仕立ての事例とその解決策、根拠が解説されており、とても読みやすかった。おそらく、社会人経験が5,6年の人が読む本だろう。
いずれも常識的な社会人であれば当たり前だろう、という解決策が示されているが、自分の仕事で同じ判断が出来るか、という視点で読むと、自分の仕事ぶりのどこに問題があるか、どういったことを気にすべきなのかが分かる気がした。
【抜粋】
・リーダーが最初にすべきことは、自分がリーダーであることと、支援と協力を求める気持ちを表明すること。
・本来自分がやらなければいけない業務を受けないことは、業務の効率化ではなく、職務放棄。
・リーダーの役割は、自分が汗をかいて働くことではなく、頭を使って周りに成果を出してもらうこと。
・リーダーは、ルールや規定を遵守することでなく、優先順位を考えながら目標を達成すること。
・組織の中に小集団活動チームをつくることで、活動が活性化させることもできる。
・優先順位付けは、緊急度vs重要度
・問題発見→分析→情報収集→対策立案→報連相→判断
・世の中には、仮説を立てる人と立てない人がいる。仮説にも、論理的/非理論的な仮説がある。
・休日出勤、サービス残業をしている社員を「がんばっている」と評価することは、組織全体にとってはマイナス。
・意見の対立について妥協点をうまく見つけられない場合は、意識を競争に向ける手もある。
・上司から何かを委任された場合でも、すべてを自由にして良いわけではなく、変更時や定期的な報告は必要。
・コミュニケーション手段は目的に応じて変える。緊急時にメールは不適切。深刻な相談はF2F。
・人は立場、部署によって価値観が変わる。
・組織には、ただ問題点を指摘するだけのリーダーは不要。どのような解決方向に持っていくかが大切。 -
短時間に、限られた情報で、大量の意思決定をしなければならない人のための訓練ツール。
部下を持つようになった人が読むといいんじゃないでしょうか。
コンセプトは、目新しく、類書は知る限り、ありません。
60分で20案件の解決というのは、なかなか良い分量設定だなあ、と感じました。 -
<23年04月>
【まるでセミナーを受けているかのような気分になる。トレーニング形式でインバスケット思考の導入を学べる】
定価:1,500円+税
独自キーワード: #インバスケット思考 #ビジネス #思考法 #トレーニングツール #管理職 #判断方法 #問題解決力
こんな時に読みたい: #インバスケット思考をサクッと理解したい #事例で理解したい #具体的にインバスケット思考を知りたい
好き度:3.0/5.0(2023年04月時点)
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[刺さったポイント]
1.2時間もあれば読み切れる。サクッとインバスケット思考をインストール可能
2.時間をかけて読むこともできる
3.解(に近いもの)が具体的に提示されているので、事例トレーニングに対する自身の回答是非を判断しやすい
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【1.2時間もあれば読み切れる。サクッとインバスケット思考をインストール可能】
・とある女性になり切って、20個の課題を一緒に解いていくトレーニング形式の構成になっています。1つ1つの課題に対して、読者自身が考えて答えを出し、それに対する解説が入っている構成です。
・回答(あなたならどのような判断・行動をとりますか?)が4択から選択する形式になっているので、ゼロから文章を考えたりすることなく、読み進めることができます。その時間短縮があるので、結構サクサク読めてしまいます。
【2.時間をかけて読むこともできる】
・とはいえ、前述した4択の回答は限られた範囲の中での選択となるため「簡易的なトレーニング」になります。それを踏まえて、4択を見る前に自身で「はて、自分ならどのように対処するか」を考えてみた上で、回答を見て、自身の回答の是非を問うていくと、より深くインバスケット思考のトレーニングができる気がします。
・つまり、時間をかけてじっくり読むことも、サクッと短時間で要点をつまんでいくことも、どちらもできる構成が素敵だなぁ、と思いました。
【3.解(に近いもの)が具体的に提示されているので、事例トレーニングに対する自身の回答是非を判断しやすい】
・提示された4択の回答に対して、物語中の主人公も選択します。その選択に対して、物語中のスーパーバイザーさんが「その選択はxxxだよね」と諭してくれます。「インバスケット思考に断定的な解はない」とはいえ、4択をそれぞれ評価してくれているので、自身が選んだ解(現状のインバスケット思考)がどうか、ということがすぐにわかります。これによって読みごたえと、読み進めたくなる気持ちが増します。
【総じて】
・物語中の主人公 青山みあ さんよりも、その女性に対してアドバイスする甲斐さんこそが、本の趣旨(言いたいこと)と言いますか、本当の主人公に思えました。甲斐さんのインバスケット思考だとこのように判断しますよ、ということを教えてくれます。4択なので、もちろん答えの幅は狭まっており、他の選択肢もあるのでは?と思うこともありますが、ひとつの思考・判断をしてくれる「先生」のように感じて、まるでセミナーを受けているような気になります。本という媒体でセミナーっぽい感じを受けられるのが素敵ですね。
・本書では20案件を60分で解決する、がテーマになっているので、実は読書時間は2時間と言わず1時間で終わるべきなのかも -
研修に当たって事前勉強として読みました。
インバスケットがどんなものかを理解するには良いかと思いますが、想定人物になりきり判断、指示をするのはなかなか難しいです。 -
研修の準備として閲読。実践的なトレーニングと感じた。
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インバスケット思考とはどんなものか知りたくて読む。やっていることは特に珍しくないが、優先順位、誰がやるか、やる順番などの決心を素早く行うことが大事みたい。
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インバスケットとは何かについて書かれた本。著者はインバスケットの開発や導入のコンサルにも携わっているだけあり、内容もコンパクトで理解しやすかった。
ただし入門的な扱いなのか内容のレベルは低いと感じた。他の関連書も読んでみたい。 -
自己啓発本を割と沢山読んでると思った方にはあまりオススメできない。社会人1-2年目にぴったりな内容。インバスケット思考をそのまま実践できる環境に出てくる社員は、おそらく典型的な窓際おじさんとアルバイトレベルの人達なので、そんなレベルの人がいない職場で働いている人にとってはあまり役に立たない。