戦国・織豊期赤松氏の権力構造 (岩田選書「地域の中世」 15)

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  • 岩田書院
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  • Amazon.co.jp ・本 (233ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784872948806

感想・レビュー・書評

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  • 赤松広英の基礎的研究のみ読了。/(2019/11/16読了時感想)広英は、父政秀を継いだあとも、揖西郡、赤穂郡を支配領域とし奉行人の構成もほぼ同じ顔ぶれだったこと、鵤荘との関係も保ったことが史料からわかる。竹田城主時代の治績についても史料からはほぼ不明であるとのこと。また、被官人の恵藤省吾についてもっとしらべたくなった。/(2018/03/17読了時感想)藤原惺窩との関わりについては先行的研究で詳しく述べられていること、専著には力作もあるが一次史料が使いこなしきれておらず顕彰的側面が強いこと、良質な文書が少なく、大阪での普請に名が上がったりもするが、合戦での活躍もほぼなく、領土での治世の状況も不詳、最後は関ヶ原で西軍に属し、亀井茲矩の讒言で改易、死罪となったとされるが、それも不詳なところがある、と。頻繁に改名してるように言われるが、一次史料に署名されてるのは、広英、広貞のみであることがわかる、と。一次史料からここまで言えるということが簡潔にまとめられていて個人的に関心のある人物だったので興味深く読む。火坂雅志「壮心の夢」所収の「桃源郷」の主人公として読んだのが初めてで、それから折に触れ追ってきた人物ゆえに。

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著者プロフィール

(株)歴史と文化の研究所代表取締役。専門は日本中近世史。
『豊臣五奉行と家康 関ケ原合戦をめぐる権力闘争』(柏書房、二〇二二年)、『倭寇・人身売買・奴隷の戦国日本史』(星海社新書、二〇二一年)、『関ケ原合戦全史 1582-1615』(草思社、二〇二一年)、『戦国大名の戦さ事情』(柏書房、二〇二〇年)。

「2022年 『江戸幕府の誕生 関ヶ原合戦後の国家戦略』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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