Made by Hand ―ポンコツDIYで自分を取り戻す (Make: Japan Books)
- オライリージャパン (2011年6月25日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (246ページ)
- / ISBN・EAN: 9784873115009
作品紹介・あらすじ
DIYの目的は、自分の人生を取り戻すこと。「Makerムーブメント」を主導する雑誌「Make」の編集長によるDIY体験記。野菜作り、ギター作り、エスプレッソマシンの改造などの経験や、個性的なDIY愛好家との出会いを通して、「失敗をおそれないこと」「成果を共有すること」など、ムーブメントの根底にある価値観を発見する。
感想・レビュー・書評
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DIYコミュニティで超人気のある雑誌「Make」の編集長、マーク・フローエンフェルダーは、野菜作り、エスプレッソマシンの改造、シガーボックスギター作り、鶏小屋作りと養鶏など、さまざまなDIY体験を書き留め、手作業で物を作ることの意味を示しました。老朽化したり、破損した物を、個人の創造性、技能、専門知識を駆使して再び役立てることの意味を考える一冊です。DIYの老練家の方でも初心者の方でも、この本の面白くてユーモアのある内容をお楽しみいただけます。(電気電子コース D2)
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著者ももともとDIY派ではなかったそうだが、ITバブル崩壊後、南の島への移住失敗を経てDIY生活に足を踏み入れた。周囲の達人から学びながら、あまり肩肘張らずにやっている感じがよい。また、なぜわざわざDIYをやるのかという思想的(?)な側面にも触れられる。
・家庭菜園を始めるのにまず芝生を枯らすところからとはさすがアメリカ
・固定種をheirloom(エアルーム)種と言うそうな
・野菜を洗わずに食べるとおなかをこわしますよ!
・マルチング材(地面を被覆する藁など)というのがよく出てくる。日本でも見かけないことはないが、これは気候の乾燥のためか。
・空き時間20分に集中して作業すると。基本的に家で仕事をしている人だからここまでやれるのだろうが。
・エスプレッソマシンの改造よりも、エスプレッソの淹れ方のあれこれがすごい。
・ニワトリ小屋にしろスプーンにしろ、手や体を動かして作業する時の境地こそが醍醐味だ。
・しかし生き物を飼うのは大変だな。卵は美味そうだがコヨーテが出るって言うのもさすがアメリカ。
・発酵食品。紅茶キノコは気持ち悪い。そう言えば漬物、味噌、ヨーグルト、ビールは自分ではやったことはないが身近な人がやっていた。
・ミツバチは日本では考えられん。デリケートで難しそうだ。
・子供の教育のDIY。著者はあまりそこまで踏み込まないが。科学工作キットみたいなものはやってみたい。
マニュアル本ではない。DIYをやる人の心の動き、現代人の生活で失われがちな知的活動、失敗を恐れないこと、理想と現実の折り合いをつけること、そういったことが書かれている。 -
DIYのHow to本ではないのでご注意。いわゆる経験談をベースにDIYの精神とは何か語られるわけだけど,作者の主観で語られる内容やその移り気(のように感じた)な性格に,ちょっと全部を読む気にはなれなかったので,飛ばし読み。
消費する一方の社会において,わたしたちは,物事の仕組みも何もかも,何の疑問もなく受け入れられていて,実はそれってすごく危ういことなのでは?と気づかせてくれる。だからといってこの生活をすぐに変えることは難しいし,それがDIYという手段を選ぶまでになかなか至らないと思うけど,消費する前に一旦「考える」プロセスを加えることからでもはじめてみる価値はあるな,と思った。 -
ただのDIY指南本ではない。
DIYとは生き方を指すのだとわかる本。 -
失敗してもいいや、と背中を押してくれる一冊。ハウツー本ではないが、DIY初学者の現実みたいなものを感じることができる。アトムの世界はそう簡単には言うことを聞いてくれない。だからこそ、取り組む価値があるんだろうな。
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購入。
DIYの体験記。
アメリカの家は広いと実感できる。鶏小屋を平気で作れたり、引っ越した先でも作ったりと楽しそう。
子どもを学校へ通わせないで家で教育している方が紹介されていて興味深かった。
自分が世界や日常の道具とつながっていて、確かに何かを成し遂げていると感じる方法としてものづくりが位置づけられており、共感できる。 -
僕はかつて「いじり壊す」が得意だった。壊すのがもったいないのと、その他いろいろあって、自分で何かをつくるとか、改造するとかいうことが次第になくなって、プロダクトに囲まれるようになってしまった。
DIYer、Maker、Tinker. こういうことをしようとする人たちは、ブラックボックスを好まない、というか、わかっていたい、という気持ちが強いのだろう。自分の回りの物理環境を創造、改良するという楽しみ。自分の手で何かすることで、一番変化するのは自分自身。DIYのことを語る本だけど、絵解きで何かの解説があるわけではない。そういう気持ちに火をつけよう。失敗しない物作りなんか、無敵モードでゲームを楽しむようなもの。 -
日本ではむりかな。
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≪県立図書館≫
P53 -
DIYって楽しいですよね!試行錯誤のプロセスや、ちょっとばかり不細工な仕上がりをも楽しめる人にしかオススメできないけど。あー!私もニワトリ飼いたい!
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自分の考えている「DIY」がいかに狭いものだったか、単に小屋を建てたり道具を改造するだけではなく、家庭菜園をつくり、家畜を飼い、子供に勉強を教える、それら全てが「DIY」足りうるんだ。自分の手に生活を取り戻す、同じような関心を持つヒトたちとの関わりで生活の一部がオープンソース化していく。ココにも生活を開いていく事のヒントがあった。
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子供のころ、テレビに磁石をくっつけて画像歪ませたり、孵化したカマキリで部屋を一杯にしたり、ノコギリが面白くて廊下を切って怒られたりした感覚が蘇りました。とにかく、やってみたかったんだよなぁ。頭より手で考えた時代が自分にもありました。でも、どんどん「失敗とは恥ずかしいこと」が当たり前に。
スティーブ・ジョブスの死で、また脚光を浴びている「ホールアースカタログ」が持っている、自由と自分へのこだわりの文化はビットの世界へ進化しましたが、この本のアトムの世界もその産物だと思います。失敗バンザイ! -
文化の波の胎動を感じる やっぱりサンフランシスコ周辺は素晴らしいと思った 肌に合う
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失敗は成功の元、DIYは失敗することで経験を積んで成功していく。かもしれない、その経過を楽しむことが大事。もしかしたら人生もそうなのかもしれない
ちょっぴり憧れます。自分が食べていけて、読みたいと思う本が読めれば充分←他にもしたいコトがあるので、嘘だな...
ちょっぴり憧れます。自分が食べていけて、読みたいと思う本が読めれば充分←他にもしたいコトがあるので、嘘だな。。。