レ・ミゼラブルの100人

著者 :
  • キネマ旬報社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784873762036

感想・レビュー・書評

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  • ミュージカル「レ・ミゼラブル」関連でのご紹介。ロンドン、ブロードウェイ、東宝と総計30回は観ている演目です(笑)。
    日本だとバルジャン、ジャベールが軸ですが、ロンドンやブロードウェイではその二人にテナルディエを加えて三角頂点という印象でした。また子役も子供ではなく一人の俳優として扱われてたように思います。

    ミュージカルとしては音楽の使い方が秀逸で、同じ曲を曲調を変えて違う場面で使ってきます。
    前半バルジャンが自分を信用した司教により過去を捨て生まれ変わる決意をした場面の曲は、後半信念を曲げたため自殺するジャベールの場面で使われます。
    また、学生たちのバリケードに参加したバルジャンが娘コゼットの恋人マリウスを想い「若い彼を家に帰してください」と祈る曲は、その後学生たちが死滅したときに鎮魂歌のように流れます。

    さて。
    30回も見るとお茶目なハプニングも多々目撃しましたよ(笑)。
     女優の叫び声が機械音になってたり、
     小道具落っことしたり、
     歌詞間違えて即興で作り変えちゃったり、
     出演者が隅っこで即席小芝居してたり、
     出演者が張り切りすぎてデュエット相手がちょっと困ってたり、
     普段は「ラララ~♪」と綺麗にデュエットする場面で、一人が音を外したため、デュエット相手も「ら、ららら、ら?」と困ってるのが客席にも伝わってきたり…
    ^^;)

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著者プロフィール

福岡県生まれ。同志社大学英文科卒業。西日本新聞社で経済部記者・社会部記者を経たのち、映画・演劇評論を執筆。著書『「レ・ミゼラブル」の100人』(キネマ旬報社)、『永遠なる愛の名作映画』(近代映画社)など。

「1992年 『ミュージカルに連れてって!』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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