日本語を教えるための第二言語習得論入門

著者 :
  • くろしお出版
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本棚登録 : 87
感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874244807

作品紹介・あらすじ

日本語教師にとって「これだけは知っておきたい!」第二言語習得の考え方をやさしく紹介。学習者の誤りの原因は? 母語はどんなふうに影響するのか、習得の順序はあるのか、文法指導に意味はあるのかなどを、実例をもとに解説。

感想・レビュー・書評

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  • 第二言語習得論とは何かとても分かり易く書かれていた。
    日本語教育能力検定試験を受験するために知識を深めようと読んだのだが、大いに役立った。
    また、実際に日本語を教えるときも非常に役に立ちそうな内容だった。第二言語を教えるうえで必要な様々な知識が具体的に書かれている。
    簡単なものから教えるのではなく、難しいものから教えた方がいい場合もあったり、学習者の認知パターンなども読んでいてなるほどと思った。
    そして、第二言語を習得しようとしている人にも有意義な内容だと思う。
    実際に日本語を教えるときがきたら、また読もうと思う。

  • 日本語教師にとって、「これだけは知っておきたい」第二言語習得の考え方をやさしく紹介。「日本語教育になぜ第二言語習得論が必要か」という疑問に答える書。【「TRC MARC」の商品解説】

    関西外大図書館OPACのURLはこちら↓
    https://opac1.kansaigaidai.ac.jp/iwjs0015opc/BB40129333

  • 日本語を教える人だけではなく英語を教える人にも役に立つ。

  • わかりやすかった

  • 『日本語教育に役立つ心理学入門』(くろしお出版)第5章「外国語習得に関係する認知能力」

  • 分かりやすい!かつ、最新の言語教育学の話が入っていていい

  •  タイトル通り、第二言語習得論についての入門書です。
     本書で述べているように、第二言語習得研究は「外国語を学ぶときのメカニズム(仕組み)を明らかにする」ことを目指す分野です。そして、そのメカニズムは、習得しようとする「目標言語」と学習する側が本来使用する「母語」との違いだけでは十分に説明出来ません。学習者が持つ属性(性別、レベル等)やの学習者を取り巻く環境(日本か外国か等)、また特定言語の域を超えた通言語的現象(韓国人学習者だけに見られるか、その他の母語話者にも見られるか等)である可能性まで、第二言語習得に影響を及ぼす諸要因を解明することが求められます。
     こうした第二言語習得のメカニズムを理解することは、日本語教師(語学教師)を目指す人なら、より良い教師をなるためには絶対に見ておきたい1冊かと思います。尚、外国語学習者には、上達に対する不安や悩みに対して、良いヒントを与えるでしょう。
    (ラーニング・アドバイザー/人社 KIM)

    ▼筑波大学附属図書館の所蔵情報はこちら
    http://www.tulips.tsukuba.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1380363

  • はじめに
    第1章 第二言語習得論とは
    第2章 中間言語・学習者独自の言語体系
    第3章 学習者の母語は第二言語習得にどう影響するか
    第4章 習得には決まった順序があるのか
    第5章 必要なのはインプットかアウトプットか
    第6章 文法を教えることに効果はあるのか
    第7章 教室で何ができるのか
    第8章 言語習得に及ぼす年齢の影響
    第9章 言語習得に及ぼす個人差の影響(1)
    第10章 言語習得に及ぼす個人差の影響(2)
    第11章 まとめ:教室で私たちにできること

    第二言語習得についての本は、他にもあるけれども、この本は「入門」と題にあるように、一番最初に読む本。
    第二言語習得について知りたいことも必須用語も全て書かれている。
    専門書とは思えないほど、書かれている文体が易しい。

  • 研究者が第二言語習得研究の新しい分野に参入したいときに必要な文献が押さえられている。
    第二言語習得研究の入門書としての分かりやすさを持ちつつ、
    長く使える良書。

  • これまでのSLA論の知見が見事にまとまっていて、
    日本語に限らず、さまざまな言語の指導を行なうにあたっての「基礎」として、
    ぜひとも読んでおきたい一冊。

    練習問題もついていて、大学院試や日教能試に。

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著者プロフィール

大関浩美 (おおぜき ひろみ)
麗澤大学大学院 言語教育研究科 教授

「2022年 『日本語受身文の新しい捉え方』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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