街を変える小さな店 京都のはしっこ、個人店に学ぶこれからの商いのかたち。

著者 :
  • 京阪神Lマガジン
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本棚登録 : 711
感想 : 69
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874354278

感想・レビュー・書評

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  • 何時間いても欲しい本が一冊も見つからないような無個性の本屋がある一方、棚ひとつ見ただけで「これ、全部ください」と思うような本屋もある。単純に出版社別、作家名のあいうえお順でない、個性溢れる棚。この本の隣には全くジャンルは違うが、並べると不思議と繋がりを持つ。そんな素敵な本屋が京都には沢山ある。
    その棚のひとつがこの恵文社一乗寺店のある左京区。魅力的な本屋と、カフェと、居酒屋とが隣り合わせ、『すぐに消費されないような複雑な物語をつくる』街となっている。画一化されたチェーン店ではまず出逢えない物語のある小さな店に個性的な店主。
    また、左京区をそぞろ歩いてみたくなった。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「無個性の本屋がある一方」
      本屋さんも商売だからね、、、恵文社さんのようなお店は例外なんじゃないかなぁ?(スタンダードブックストア心斎橋で...
      「無個性の本屋がある一方」
      本屋さんも商売だからね、、、恵文社さんのようなお店は例外なんじゃないかなぁ?(スタンダードブックストア心斎橋で、堀部篤史×中川和彦のトークショー聞いてきます)
      2014/03/11
  • 今はご自身の店をお持ちの著者が
    恵文社に勤めていた頃の本。

    自分のことを書いた部分も興味深いけど
    京都の他のお店のことを書いた部分も
    おもしろい。

    ローリスク・ローリターンが信条の
    喫茶店〔迷子〕の店長さんとか…
    商売っけないけど
    お店の居心地が良さそう〜。

  • 六曜社さんが載っていた。
    中継点としての存在。
    140字のシンプルさが受け入れられる時代に、シンプルじゃない物語を提供する事。

  • 恵文社ファンならぜひ読んでいただきたい、
    堀部さんの経営録です。
    書店経営が大変な昨今、こんな不便な場所に全国から人が集うのはなぜか?を知ることができました。

  • 私は商売にはまるで縁がないのだが、こういうこだわりの個人商店がなくなっていくことには、危惧を感じている。特に本屋に限らず、個人商店はそのお店のあり方を応援する消費活動が、私たち消費者の楽しみの一つなのだ。金太郎飴のように全国どこへ行っても同じサービスは安心感はあるが、楽しみはない。
    楽しみこそ人生の喜びであり、その日1日を過ごすための原動力ともなるはずだ。個人商店のあり方も変わってきているが、変わらずあり続ける個人商店の心意気を聞かせてもらった。
    個人商店を生かす「カシコイ」消費者になりたいものである。

  • 変なおじさんばかり出てくるような気もするが、そういう抜け道があるのがいい。

  • タイトル通りの本ではなかったことが残念。
    「街を変える」というよりは、「元々変わった街にある小さな店」というもの。まちづくりのような変革ストーリーを期待して読めるものではない。他地域で簡単に一般化できるようなインプリケーションは無い本。

    あと、本が小さく薄いわりに、値段も1700円と高め。

    今度、京都に行くときに、行ってみたいと思える店に会えた分は、よかったところ。

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  • 京都には、競争を勝ち抜いておおきくなることよりも、変わらぬあり方で老舗の暖簾を守り、長くあり続けることこそが価値とする考え方が昔からある。
    という一節が印象に残った。

  • 京都市左京区一乗寺という京都の中心部から外れた街中で本屋を営む店長・堀部篤史氏が、自らの生まれ育った左京区を中心に、京都にある自分にとってなくてはならない、京都らしいと感じられる個人店を紹介した本。

堀部篤史の作品

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