ぼくらが愛した「カーネーション」

  • 高文研
4.06
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本棚登録 : 66
感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784874984857

作品紹介・あらすじ

連続テレビ小説「カーネーション」が2012年3月末に放送終了して約4カ月。「もう一度観たい」というファンの声は高まるばかりである。
なぜ「カーネーション」は朝ドラ史上、最高傑作と言われるのか?
本書は、評論家・研究者・劇作家・ミュージシャン・出演者がさまざまな角度から語り尽くした批評、視聴者の心をふるわせた感動の名台詞集、視聴者がリアルタイムで書き記したつぶやきを厳選したツイッター集など、「カーネーション」を愛してやまない人びとによるファンブックである。

感想・レビュー・書評

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  • 大阪放送局製作の朝ドラが大好きで、中でも名作と名高い「カーネーション」。数年前の再放送でドはまりし、全身の水分が出切るほど泣き、最近のBS12の再放送で改めて全話視聴し、素晴らしさを再認識した。その魅力を余すところなく詰め込んだファンブックの本書。版元が教育書メインの高文研とあって、深く専門書的な切り口でドラマの魅力を分析してくれる。編集をしたタンブリング・ダイスの代表であるライターの佐野華英さんは、近年の名作朝ドラの読み応えあるレビューを書かれているので、本書を読む前から「これは信頼できる!」と思っていた。
    名シーンが甦る、「心を震わせた名台詞30」、脚本の渡辺あやさんの凄さを再認識する評論、ほっしゃん。(現・星田英利)やドラマファンのスチャダラパーANIへのディープなインタビュー。そして、TwitterのTLに流れた#カーネーションの熱い感想。隅々まで作品愛に満ちており、ドラマとして如何にこの作品のクォリティが高いかよくわかる。こういう考察本が出るなんて、沢山の人に愛されている証だよな…。私にとっては宝物のような作品なので、本書が傍らにあればいつでもドラマのことを思い出せる。それができるのが本当に幸せだ。「うちは宝抱えて生きていくよって」ドラマ内のこのセリフまんまの気持ちである。
    佐野さん、是非他の朝ドラ作品も考察本を出して頂けたらとても嬉しいな。

  • NHKの朝ドラ「カーネーション」のファンブック的な本。
    ちょっと真面目な分析もあるけど、基本的には「カーネーション、良い!」という人々が愛を込めてそれぞれの推しポイントを熱く語っているというかんじ。


    面白かったよな、カーネーション。
    主人公が健気じゃないとこがいい。

  • 思いれ深く見ていたつもりでしたが、本書により新たな気付きも得られ、読了後はもう一度ドラマを見返したくなること請け合いです。
    ただ、個人的にはカーネーションを語らせたら凄そうな人、町山智浩氏、大根仁氏などの文章も読んでみたかったです。

  • 岡村美奈子さんと宇野常寛さんの対談がよかった。オタク的な会話で、話に加わりたくなった。名台詞も「そうそれ!」と共感の嵐。『カーネーション』すごいドラマだったのだと再認識。

  • 評論自体は少し難しく感じた。ただ、ドラマの感動を改めて分析されると、いろいろ気になりだして、また見たくなった。ドラマの評価を伝えるのには十分な内容。

  • 2022.06.09 図書館

  • カーネーションの放送が終わってから,もう1年以上が経ちました.そのカーネーションを振り返る本になっています.色々な人がカーネーションについて語っていますが,一つ一つが納得出来る.思い入れを持ってみることの出来たドラマだったんだと,改めて思いました.

  • セリフの一つ一つを読むと、頭のなかでその場面が再生される。
    この本を片手に、またカーネーション談義に花を咲かせたくなる。
    やっぱりカーネーションは史上最高の朝ドラだ。

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著者プロフィール

1956年静岡県生まれ。劇作家・演出家・作家・早稲田大学文学学術院教授。90年、演劇ユニット「遊園地再生事業団」を結成し、1993年戯曲『ヒネミ』(白水社)で岸田國士戯曲賞を受賞、2010年『時間のかかる読書』(河出文庫)で伊藤整文学賞(評論部門)を受賞。著書に『牛への道』『わからなくなってきました』(新潮文庫)、『ボブ・ディラン・グレーテスト・ヒット第三集』(新潮社)、『長くなるのでまたにする。 』(幻冬舎)、『東京大学「80年代地下文化論」講義 決定版』(河出書房新社)など多数。

「2017年 『笛を吹く人がいる 素晴らしきテクの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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