- Amazon.co.jp ・本 (109ページ)
- / ISBN・EAN: 9784875023234
感想・レビュー・書評
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作品全体の写真も多く、ムットーニ作品の世界を知るには「不思議人形館」と並び最適な本だろう。
登場してくる自動人形たちは、どこか寂しく孤独なのだが誇り高い。それ故哀切感を漂わせ美しいのである。
荒俣宏曰く「いちばんチープな世界の愛し方」だそうで、そのチープながらも世界を愛する姿勢に崇高さを感じる。また、荒俣は「世俗の聖遺物」とも表していた。それが「誇り」なのかも知れない。
「クリスタル・ランデブー」
「メランコリー・ヴィーナス」
「トップ・オブ・キャバレー」
「クリスタル・キャバレー」
「書斎」
「グロリア・マリアが来たりて」
「透明人間の帰還」
「バニーズ・メモリー」を生で見たい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
懐かしい調べに乗せて、暫く甘い夢を見るコトが出来る・・・
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箱の中の詩的コスモ。
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世田谷文学館で初めて目にして以来、ムットーニさんのとりこです。こんな世界感があったことを知ってとにかく嬉しかった。宇宙旅行や近未来科学といった、少年のころの夢をせつなく託したような作品や、場末のギャバレーやミュージックホールのちょっとレトロな空間を舞台に展開されるストーリが、どれもこれもキラキラキラキラ輝きながら、どこか切なくなつかしく・・・
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もう言葉にできない
きれいな、魔法のくに。
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ムットーニミュージアムを見に行った時に購入。<br>
予備知識ゼロで行ったんですが、かなり楽しめました。<br>
こういう細工に満ちた手作り感あふれるものは凄く好きなのです。<br>
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大小合わせてたくさんの作品がありましたが、特に気に入ったのは「CANTATE DOMINO カンターテドミノ」と「GIFT FROM DADDY ギフトフロムダディ」。<br>
どちらもライトアップの演出で箱庭の雰囲気が一転する素晴らしい作品です。<br>
音楽と光だけで、自動人形に表情と物語を添えていく様は凄いとしか言いようがない。<br>
「カンターテドミノ」は何度でも見たい。<br>
まだ見足りない。<br>
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夕方、ムットーニこと武藤政彦氏ご本人が来ての上演会。<br>
ご本人さんはどこか狂言じみた口調の方で、それが雰囲気や作品にとても良くあった気さくな人柄でした。<br>
上演会は三回ほど、内容が別のものを行っていたんですが、人数制限があったので『聖・俗/二つのカテドラル』の上演を見てきました。<br>
「GLORIA グロリア」と「CANTATE DOMINO カンターテドミノ」の作品を使っての上演だったんですが、ムットーニ氏の口上が加わっただけで、作品に奥行きが広がります。<br>
『演出する』ということは、こういうことなのだなぁと思う。<br>
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氏の作品は紙芝居に似ている。<br>
語り手の前に集まって物語を聞く、ストーリーテリング(読み聞かせ)の楽しみを彷彿とさせる。<br>
事前の知識は何一つ必要なく、目の前にした箱庭の中で全てが完結する世界。<br>
箱庭の中でのみ生き生きと描かれる物語。<br>
好きな作品の前には座り込み、面白くない作品があればスイッチを入れずに置いておけば良い。<br>
その扱いの簡潔さも「自動からくり箱」の魅力なのだと思う。 -
箱です。ちょっと違うか。きらきらしてて、脳内で360度映像が廻ります。