まじめなとんでもない世界: 宇宙に広がる意識のさざなみ

著者 :
  • 海鳴社
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本棚登録 : 19
感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (134ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875252559

作品紹介・あらすじ

■現代物理学は真剣に、しかしつい最近までは考えられなかったとんでもない世界に突入している■我々の意識とこの宇宙の存在とが、深く密接につながっている――そんな世界が現実味をおびてここに語られているのである■それは著者の独断でも何でもなく、世界の物理学界をリードする人々の論文に基づくもので、現代の宇宙論的叙事詩ともいえよう。

感想・レビュー・書評

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  • 一番最初の宇宙って原子よりも小さいサイズで、そこにすべての宇宙情報がつめこまれていて、すべてがそこにあったから、ぼくもきみもパソコンもスマホも、山も魚も恐竜もみなそこでいっしょだった。だから、この世のすべてはみな兄弟。量子論をつきつめたり広げたりしてみていくと、意識も宇宙もつながっているものだし、宇宙ってもの自体が意識だ、みたいになるし、そう見ていくと肉体って意識の入れ物にすぎなくて、意識は過去から未来まで存在する永遠なものだ、って仮説も立つ。MITとかで仏教が注目を浴びているって話を読んだことがあるけれども、なるほどなあそういうことですか。まだ一般に広められない感じの話なのは、受け取り手がオカルト色のつよいタイプの、スピリチュアルに流されるきらいが濃厚だからだろうなあ。受け取り手にオカルト耐性がないとうまく伝わりません。もっとこの領域のことがはっきりわかってから、うまい語り手が語ってやっと降りてくる話かもしれない。ミクロの世界がいちばん広かったという話なんです。ぼくには量子論をこまごまと理解する能力はありませんので、ある程度の鵜呑みがあったり理解できない箇所はあるのですが、なんだか妙に腑に落ちる部分があるのがおもしろい。たとえばオカルト視されがちなユングの集合的無意識だって、復権しそうなかんじ。急にガンダムの話になるけれども、アムロとかシャアの意識が宇宙に溶け込んでいて、ユニコーンガンダムの最後でちょっとでてくるじゃないですか。あれだって、こういうのを知るとよくできてるなあって思えもします。本書は、文字が大きくて分量やページ数が少なく、行間の多いタイプの本ですけれども、そこに込められた内容の深さには、胸がすくような興奮を覚えました。

  • 無意味と言えるほどやたら多い挿絵の写真。

    字もスカスカで本というよりは絵本のようでした。

  • 本屋さんで衝動買い。


    量子力学には興味があって、一度学ぼうとして見事に挫折した。


    そんな私の様な人にはお薦め。とても読みやすいし、ところどころにある写真に癒されます。

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