プロの画家が伝授 こう描けば絵は上手くなる

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  • 芸術新聞社
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  • Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784875865605

感想・レビュー・書評

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  • 醍醐さんの絵のタッチが好きですね〜。図書館から借りた本だけれど、これは購入して、自分の本にすべき。いい本とで会いました。

    とりあえず、簡単な本のまとめ
    〈本から〉
    デッサン力とは、平常心で絵を見てもらうための最も大事な土台となるものです。

    デッサンの不思議さと深さは、厳格な観察眼がなくては感情表現も何もなく、感情表現がなされていなければ、正確さも意味はないというところにあるようです。

    デッサン力とは物の形の微妙な変化を引き出す力なのです。そして形の微妙な変化は、曲がり角と曲がり角を結んでいった線の集合だとも言えます。

    エアーデッサン
    出来るだけ記憶するくらい何度も指でなぞっていく

    クロッキー
    知識と観察力とテクニックを瞬間的に開放する、例えようもなく昂揚した時間として捉えましょう。

    スケッチ
    物や人物などを大まかに描くこと

    ドローイング
    線で描くこと以外に、カラーの線で描いたり、そこに明暗や彩色することも含まれる

    形をどのように捉えればよいのですか、アプローチの仕方は?
    全ての立体物は、四角い単純な「箱」に納めて捉えられる

    石膏デッサンで身につく能力は何ですか?
    面の「向き」を意識して、それぞれの面の、暗さ明るさの度合いを比べながら描くようにしましょう。

    創造的とは「協調と省略」、そして「選択的」ということに他なりません。

    自分が見ているモチーフの様々な事象から、最も自分が「アピールしたい」「表現したい」「主張したい」形と色を選択して画面に描く。これがつまり、現実を写し取る実写における創造的制作となります。

    見えるものすべて均等に描くと絵の焦点やねらいが、ぼやけてしまうということ、「感動」を画面に散らしているので結果的に作者の感動のありかが、わかりづらい絵になってしまうということです。

    デッサンとは現実と違ってもよいけれども、絵としてくるってはいけない


    一枚一枚が踏み台になっていなければ上に登れない

    憧れの画家、目標とする画家がいた方が上達は早く、いなければ早急に見つけるべき。自分の描く絵のレベルをはかる物差しになる存在となる。

  • 絵画をうまく描くこと。

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著者プロフィール

醍醐芳晴(だいご・よしはる)

1952 年東京都生まれ。

1976 年武蔵野美術大学油画科卒業。 醍醐水彩教室主宰。無所属

【受賞歴】

日本水彩展初出品不破賞 (1994)、石井賞 (1995)、 文部大臣奨励賞 (1996)、内閣総理大臣賞 (1998)、 水彩展 OHARA 町長賞 (1995)、他

【個展】 せんたあ画廊、ギャラリーアートもりもと、横浜 高島屋、日本橋三越本店、光画廊、 丸善日本橋店

【著書】 『透明水彩で描く 花と静物』『透明水彩で描く 風景』『普及版カルチャーシリーズ 水彩で静物を描く』

「2022年 『主題で差がつく 透明水彩の風景画』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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