小さな逃亡者

  • 草の根出版会
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  • Amazon.co.jp ・本 (255ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784876480395

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  • 1945年春のドイツ。
    ドイツは敗戦間際で、まもなくロシア兵が入ってくるという。
    ドイツ人の母と兄弟は、列車で西にあるおばの家まで逃げようとするが、途中列車が攻撃に合い、母が大きなけがを受け、病院に運ばれる。残された幼い兄ベルナー10歳と弟アヒム6歳は、母を追って病院に行くも、入れ違いになり、そこからはおばの家まで二人で旅することにする。

    途中、親切なエルゼおばさんとカールおじさんに助けたもらうも、レニおばさんの家を向かうために、旅立つ決意をする。

    10歳と6歳の兄弟の幼さが彼らの弱点であったり、彼らを助けたりする。
    ラストに救われる。

  • きょう読み始めて数時間で読了。
    幼い兄弟が戦争によって歩くことになった、長いながい旅路。施設を恐れて逃げ出すあたり、単純な「子ども」を描いているわけではないけれど、兄が「兄」のまま、弟が「弟」のままだったりするのは、やっぱり出版年が古いせいなのだろうな。1988年とちょっと古めの本で、原書は1978年と、さらに前。だからか、語り口や話の流れに古めかしさが残る。でも岩波系統の翻訳ものに親しんできたわたしにはあまり気にならない程度。それだけを理由に読まれないのだとしたら、惜しいなと思う。
    訳者あとがきの、翻訳が「こころよいくつろぎの時間」ということばに共感。

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