ピアッシング (幻冬舎文庫 む 1-2)

著者 :
  • 幻冬舎
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本棚登録 : 750
感想 : 57
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  • Amazon.co.jp ・本 (174ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877284732

感想・レビュー・書評

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  • 子供を殺してしまいそうだという恐怖心から別の人間を殺してしまえばよいと思い、殺人計画をたてるサラリーマンの物語。

    綿密に殺人計画をたてているあたりがリアルですごく面白い。

  • 痛々しい描写。
    刺す事の衝動、死ぬ事の衝動、
    とか。目を伏せたくなる描写多々。

  • 概略
    男は、愛する我が子にアイスピックを当て、激しい殺人衝動を震える手で抑えていた。その恐怖からのがれるため、男は実際に風俗嬢を一人殺害する計画を立てる。
    一方、女はハルシオンの常用のために硬く冷えた体を目覚めさせる……。惨劇の夜が近づいていた。
    精神的外傷<トラウマ>をテーマに、届かない言葉を抱えた男と女の聖なる交わりを描く新しい代表作。

  •  『オーディション』の次はコレをはずすわけにはいかない。2冊とも行為の過激さばかりに注目が集まる。確かに常人には理解が及ばないのだから、そこばかり目がいくのはしかたがない。『ピアッシング』を読み終えてみて、登場人物が架空の人達だとも言い切れないのだとわかる。わたしの周囲には居ない人達だと信じたい。もし居るのならば、そっとして置くしかなさそうだ。

  • トラウマと葛藤。

  • 初めて読んだ村上作品。
    自殺願望のある女と殺人願望がある男の話。
    緊迫感がたまらず一気に読んでしまいました。

  • 読むものが何も無いときは村上龍その2

    早く図書館いかなくちゃ
    痺れる様な本と出合いたいなあ…


    この本の感想を。
    何回よんだっけか…
    淡々と進んでいくんだけど強引に話に引き込まれてもう戻れないよあっちの世界には、長生きしてね村上龍…といつもこの人の本を読むたびに思う。

  • 殺したい人と殺されたい人が出会ったらっていう設定がGood。幼い頃の恐怖体験が人を猟奇的にさせてしまう場合が多いのか。

  • すごく濃厚。ふたりがちぐはぐに絡み合うのがとても面白い。「限りなく透明に近いブルー」よりも読みやすかった。頭おかしいんじゃないかなって感じるのには変わりないけど。千秋かわいい。これは2011萌えてすみませんリスト入り。

  • 殺人衝動を持つ男中心に物語は進む。自らの子供をアイスピックで突き刺そうと思う場面だったり自殺願望を持つ女とホテルの一室で出会い、互いの妄想の中で絡む場面等話も題名も冷たいものを感じる作品

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著者プロフィール

一九五二年、長崎県佐世保市生まれ。 武蔵野美術大学中退。大学在学中の七六年に「限りなく透明に近いブルー」で群像新人文学賞、芥川賞を受賞。八一年に『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸新人賞、九八年に『イン ザ・ミソスープ』で読売文学賞、二〇〇〇年に『共生虫』で谷崎潤一郎賞、〇五年に『半島を出よ』で野間文芸賞、毎日出版文化賞を受賞。経済トーク番組「カンブリア宮殿」(テレビ東京)のインタビュアーもつとめる。

「2020年 『すべての男は消耗品である。 最終巻』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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