朱い旅 (幻冬舎文庫 あ 6-1)

著者 :
  • 幻冬舎
2.50
  • (0)
  • (0)
  • (5)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 30
感想 : 4
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877285760

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 見えぬ遺伝子と膨らむ衝動。
    自分も幼き頃、自身の出生について、悩んだこともあったな。ただ、今はあの両親のもとに生まれ落ちたことに感謝しかない。

  • 何か家にあったのが父から回って来た。阿刀田高、多分25年ぶりとかかな。星新一ライクな短編作家のイメージだったので面食らったけど、長編でもやはり読みやすい。自らの出自を探る主人公の葛藤と受領、的な内容でまあまあ普通。エンディングはそれほど楽観的でもないと思うけど、明らかに桜の頃の殺人衝動遺伝してるし。

  • 新規購入ではなく、積読状態のもの。
    2008/11/2~11/1
    早くに両親をなくした主人公が、ギリシャ神話の英雄ヘラクレス誕生の逸話と関係する「アンフィトリオン」の劇を見たり、父母の知人などから写真、父の書いた論文などを見せられつつ、ギリシア、萩、鎌倉の旅先でひとつひとつ自分の出生の謎について悩み、解決していく。深いテーマを阿刀田氏独特の軽妙な文で書き綴っている。プロローグとエピローグの対比が見事。
     解説は最近凝っている今野敏氏であった。また、解説の中で、私が唯一持っている詩集にある西脇順三郎の「Anbarvalia」が引用されているのにも驚いた。

  • 長編集。

    まぁ×2でした。でもやはり短編集が好き。阿刀田さんの場合はね。

全4件中 1 - 4件を表示

著者プロフィール

作家
1935年、東京生れ。早稲田大学文学部卒。国立国会図書館に勤務しながら執筆活動を続け、78年『冷蔵庫より愛をこめて』でデビュー。79年「来訪者」で日本推理作家協会賞、短編集『ナポレオン狂』で直木賞。95年『新トロイア物語』で吉川英治文学賞。日本ペンクラブ会長や文化庁文化審議会会長、山梨県立図書館長などを歴任。2018年、文化功労者。

「2019年 『私が作家になった理由』 で使われていた紹介文から引用しています。」

阿刀田高の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×