- Amazon.co.jp ・本 (261ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877461065
感想・レビュー・書評
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野菜は特有の匂いがある。ケミカルディフェンス。子どもが嫌うのは生き物として正常。
生態学者が変態学者に見えてきた
大人になって、変態になるから野菜食べられる
「文化」を獲得すると「変態」になる
イヌは従順なふりをしているだけで、本当はキバを隠し持っている。野菜も同じだ!
→野菜嫌いなひとの意見。なんか、かっこいい。
同じ祖先でも「くらし」が違うとカンガルーとフクロオオカミのように姿が異なったものになる。
…「放散」
違う祖先でも「くらし」ぶりが同じだと、オオカミとフクロオオカミのように、姿がそっくりになる。
…「収斂」
『欲望の植物誌』マイケル・ポーラン 八坂書房
…読みたい
タネや実に罰ゲームを仕込む
…散布型の種子は、かみつぶすと渋かったり、辛かったり、苦かったりする
…実もたくさん食べると気分悪なったり
イモモチのことに触れていた。
サツマイモ?なんか違う気がする…けど。
記憶違いかなあ詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
硬くて、苦くてまずい野の草が野菜になって親しまれるようになるまでの歴史に軽く触れる感じ。
それにしても、ジャガイモはデンプンの仲間だという大学生…この国は大丈夫なのでしょうか -
生物学者が野菜を語る。そもそも、野菜は生物であり、おいしく食べられると絶滅してしまう。食べられないための工夫をしていたり、タネを遠くに運んでもらう工夫をしている。それを飼いならしたり、調理方法を工夫したり、体質的に問題なかったりで、人間が美味しく食べているのが野菜。随所い登場する、他の生物屋との会話も面白い。語り口は軽いが、今食べている野菜の起源や成り立ちをマニアックに知ることができる。
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一般向けの短いエピソードがまとまっていて、こまめな時間つぶしにちょうどよい。苦くて硬くて食べられなかった野生の植物が、人との関わりでだんだん「野菜」になっていったり、ついには飼い慣らされず野に戻ったり。初めて知るいろいろな物語(著者独特の言い回しでは「くらし」と「れきし」)で、スーパーの野菜売り場がより楽しくなる。
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ケミカルデフェンスが良かった