日々ごはん 3

著者 :
  • アノニマ・スタジオ
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本棚登録 : 289
感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877586119

感想・レビュー・書評

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  • 高山なおみの日記エッセイ第3弾

    このシリーズ、日常を丁寧に過ごす系のエッセイだと思って読み続けていたのだけど、なんだかちょっと違うような気がしてきた。確かにご飯は丁寧に作らはるし(料理研究家だということもあるが)、洗濯や買い物・読書・旅行へのこだわりも、丁寧な日常生活の匂いはさせてはいるのだが。

    この人結構ザツい。特に酒が入った時の行動がどうもザツい?酒呑んで、やたらと大騒ぎしまくり無駄に記憶を飛ばし、翌日二日酔いで宅配便配達員が鳴らすチャイムで目を覚ます。こんな日がやたらと多いのだ。しかも「こういう日があるから私は元気になれる」と確信的にそういう酒にまみれる日を作る。
    まるで悪い展開にはまった時の俺みたい、読んでてツラかった。こりゃあこがれじゃなく、俺がしたくないことだよなぁ。

    筆者の生活を否定するものではないし、酒を悪者扱いするつもりもない。しかも俺が勝手に「丁寧日常系エッセイ」と勘違いして読んでいたのだから、作品自体に一片たりもの瑕疵はない。勝手に理想を思い、勝手に失望しただけなんだけど・・・。

    続編読むかは留保。読むにしても「丁寧日常系」ではなく「同類シンパシー系」エッセイとして読むことになるだろうな。

  • 1巻~3巻を本棚から引っ張り出した。改めて読むと、最初の日記はもう10年以上前で著者の行動言動ともに若く、何より当時はまだクウクウで働いており、ちょうどシェフを辞めて料理家一本で立とうとしているところ。この10年余りは著者にとって大きく新しいものだったんだろうなと感じる。家族も、1巻当時は同居していた娘さんが結婚し娘2人の親となり、著者はおばあちゃんの立場となったわけだし。吉祥寺近辺で夜な夜な飲み歩いていた(り、酔っ払って吐いたり自転車で転んだり、しょっちゅう二日酔いだったりしていた)のが、今は仕事の合間に"ジープ"で"山の家"に通い古い家を手入れしたりする日々、10年ひと昔ということか。日々ごはん、できればずっと続けて欲しい。一旦辞めた日記を現在また再開しているということは、著者としてもライフワーク化しているのかな。

  • 高山なおみさんの言葉を読んでいると、癒されるし元気になれる。そう思った。

  • 3巻はいつもより少し長かった。
    3巻の高山さんはすごく安定していて、
    でも色んなことに挑戦していて、
    とっても生き生きしていた。
    高山さんとあたしの共通点を発見。
    ロマンチック!と感じるところがおんなじ。
    ちょっと嬉しい。
    高山さんの聴いていたマーガレットズロースの曲も聴いてみた。かなり発信タイプの音楽。
    最後らへんに高山さんは波照間島での毎日を綴っていたけど、ばななさんの「なんくるなく、ない」を読んでるみたいになってしまった。
    沖縄での毎日を読んだから、明日のごはんはチャンプルーに決定。

    気持ちに嘘がなくって正直な言葉ひとつひとつに高山さんの息がかかっていて、なんだか胸がいっぱいになった

  • 読んでも読んでも追いつかない〜

  • 途中、クウネルの「夫との日々」を読み返しながら読んだらすごくリアルに感じた。

  • 日々ごはん「フランス編」が一番好きだなぁと思った。

著者プロフィール

1958 年静岡県生まれ。料理家、文筆家。レストランのシェフを経て、料理家になる。におい、味わい、手ざわり、色、音、日々五感を開いて食材との対話を重ね、生み出されるシンプルで力強い料理は、作ること、食べることの楽しさを素直に思い出させてくれる。また、料理と同じく、からだの実感に裏打ちされた文章への評価も高い。著書は、経験や体験に裏打ちされた料理書や料理エッセイのみならず紀行記や日記、絵本など多数。

「2023年 『帰ってきた日々ごはん13』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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