- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784877587949
作品紹介・あらすじ
人気絵本作家、マリー・ホール・エッツの未邦訳作品の翻訳絵本です。ぼうしをかぶったカバや夫人を食べてしまうワニ、ベッドの下のマナティなど、素朴で風変わりな動物たちが出てきます。シンプルでのびやかな線画とユーモア溢れる詩の絵本。ナンセンスの底深さを楽しめる本です。
感想・レビュー・書評
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マリー・ホール・エッツによるナンセンス詩。
ナンセンスだしブラックでくすっと笑える。例えば、
ソフィー・シモンズの ママってさ,
むかし ワニを 飼ってたんだって.
でもね,ワニが ママを 食べちゃったから,
ほかの ワニは,もう 飼えなかったんだって.
ワニ、という詩。「ヴァイキング・プレス」のレビューでは、「いわゆる”すぐれた”詩ではないかもしれません」、なんて書かれてるけど、そうかな?
これも好き。
サイラス・ストークスさんってね,
むねが おしつぶされそうな,
つらいことが あったりすると,
だまって そとへ でていって,
はいいろの おばあさん馬に,
こそこそこそっと,
わらいばなしを ささやくらしいよ.詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2024.4.10市立図書館
新着図書コーナーで目についたので。
マリー・ホール・エッツの絵本はあれこれ大事にしているけれど、これは絵本というか詩画集のようなものみたい。原書は1952年の出版。
「もりのなか」「またもりへ」でおなじみのぞうやかばのようなどうぶつたちの姿がなつかしい。鉛筆(木炭)一本でえがかれているが、どのどうぶつも写実的でありつつちょっとかわいい。詩のほうは、どこがおもしろいのかわかりにくいが(原語で見れば脚韻があるとかもうすこし手がかりがあるかもしれない)、なんとなくペーソスを感じつつ読み終えた。
きりんに子どもがまたがっているのをみて「ももいろのきりん」を思い出した。 -
『もりのなか』や『ペニーさん』のマリー・ホール・エッツのナンセンス絵本。
見返しの絵や「動物たちのデモ行進」のようなにぎやかな場面が好きですが、シンプルなさし絵も、何気ないようでいてこまかく計算されているという。
子どもに声に出して読んであげることで、より、楽しめると思います。 -
エッツのナンセンス絵本。動物たちのとぼけた表情がたまらないです。
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「ふゆ」「モミの木(原作アンデルセン)」などで知った「アノニマ・スタジオ」出版の本。
アノニマ・スタジオは「ごはんとくらし」に焦点をあてた本づくりをしているみたいで、今回ブクログでその存在を知って「絵本」カテゴリだけ覗いてみた。"ごはん"が関係なくても"くらし"に関係するという観点からか、「ごはんとくらし」から思い浮かぶ以上の範囲の本があり、心なしかどれもスタイリッシュ感や素朴感などを感じる本(表紙絵)が多い。
マリー・ホール・エッツの未邦訳の本らしいから、読んでみたいな。