イスラム銭湯記: お風呂から眺めたアフガン、NY、イラク戦争

著者 :
  • 現代人文社
2.00
  • (0)
  • (0)
  • (0)
  • (2)
  • (0)
本棚登録 : 11
感想 : 1
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784877981891

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • メディアは戦争の悲惨な面だけを報道する。現実は日常を描きださねば伝わらないと思い銭湯をモチーフとした。らしい。
    現在の日本において、銭湯は、日本を代表するイメージなのだろうか?
    1アフガン①カブール・パキスタン/戦場とわかるところでも公衆浴場は営業していた。
    ②トルコ・タジキスタン/記者たちの取材争い
    ③カンダハル/更なる戦地へ、無事に帰国できたようだが。
    2ニューヨーク/グランドゼロ。何もないところで追悼舞踏は、もの悲しさを感じる。被災者の声が聞こえるという@神戸でも踊った。NYにも公衆浴場があるのか?韓国式であり、とてもよさそうな感じがした。その後の朝の風景描写が対照的である。個人主義。
    3イラク/戦地、戦後の報告。広島長崎はどうなのか?@現地からの質問はよく考えられた質問だと思う。構成が上手。風呂のことが書いてあるが、所変われば、風呂変わる。三助はどこにもいるのだなとわかった。(日本では今ではいないでしょう。)戦争でアメリカに負けた国、イラク&日本。フセインを支持するイラク、天皇制の日本。イスラム教で考え方の違いもあるが、共通の部分もあるのかもしれない。メディアから送られる情報、それが正しいものと考えるのか、また、どこかで操作されていないのか?作り変えることなど容易だ。自分がその場に行ってみたいとは、私は思わない。
    なぜ危険な戦場へ行く必要があるのか。文章からはお金も結構かかっているようだし、極限の悪い状況の報道がなぜ必要なのだろうか?私には理解できない。
    このような内容の本は好きではない。読者として幸福な気分になれないからである。文章からわかるのは自分(著者)のエゴのみである。自分の考えでは使命感があるのかも知れないが本当に戦場からの報道を求められている人はいないだろう。

全1件中 1 - 1件を表示

著者プロフィール

愛媛県岩城島生まれ。
米国コロンビア大学大学院ジャーナリズム科修了。青年海外協力隊員としてエチオピアに3年暮らす。カメラマン生活約15年を経て、現在は東京新聞記者。海外取材は、激動期の東欧、湾岸戦争、カンボジア、ルワンダ、アフガニスタン、イラクなど、約60カ国に及ぶ。1993、94年、東京写真記者協会賞受賞、1996年開高健賞受賞。
著書に『なぜ日本人はイラクに行くのか』(2005年、平凡社)、『漂泊のルワンダ』(1996年、TBSブリタニカ、2006年、牧野出版)など。
ドキュメンタリー映画『笑うイラク魂』『アフガン戦場の旅』『戦場の夏休み』などを監督。
ウェブサイト◎http://yoshi.net

「2007年 『「平和憲法」を持つ三つの国』 で使われていた紹介文から引用しています。」

吉岡逸夫の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×