- Amazon.co.jp ・本 (227ページ)
- / ISBN・EAN: 9784878923814
感想・レビュー・書評
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相撲のような読書でした。しっかり相手の廻しを握り締め、相手の呼吸を読み気合いを入れ続けていないと土俵から振りだされてしまいます。何度か敗北を味わいながらも、詐欺的見せ物師を描いた「ジョン・ソルト」が一応理解できたように思います。箱の中で人を切るような真似をして成功しなかったのです。最初から芝居なのですが、望んではいない望んだ結果になってしまい、即座に「罰が当たった」と悟ります。なんだか作者に妖怪というか、異生物の要素を感じます。闇設定なのにメルヘンぽいのが、トッキュウジャーのグリッタ嬢を思い出しました。
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11篇収録。
辛辣・・・
好きだったのは
「だれかがくれた翼の贈りもの」
「最後の天文学者」
「雨降る日のハリカルナッソス」
「マルタ」
「優雅な日々と宮殿」 -
SF短編集。それぞれの話はシュールに感じるが、ただ絶望感のみを抱かせるのではなく、その中にでさえ幸せやユーモアが散りばめられている。趣きの違った話に飽きることはないでしょう。ただSFやファンタジーをあまり読んでない人や、それらに嫌悪感がある方には、お勧めはしない。内容を読み解くには幾分か時間を要するからと思うから。
「だれかがくれた翼の贈りもの」「最後の天文学者」「なつかしきゴールデンゲイト」「雨降る日のハリカルナッソス」「片目のマネシツグミ」「ケイシィ・マシン」「マルタ」「優雅な日々と宮殿」「ジョン・ソルト」「深色ガラスの物語」「ユニークで斬新な発明の数々」