一巻のサブタイトルは「鎌足の謎」でした。
だったら二巻は「天武の謎」でいいんじゃないかなー、と思うほど天武天皇(大海人皇子)のことばかりの巻でした。
そして謎の答えはかなり独創的です。天智は百済人、天武は新羅人という設定。
鎌足が唐人というのはいいけど、天皇が外国人というのはさすがに違和感がありました。
でも、読んでるとそれなりに説得力があるんですよねー
根拠をあげると
・天武は天智より4歳年上だという説がある(以前読んだ関裕二さんの本にもそんなような記載があった)
・天智が主導でなされた乙巳の変から白村江の戦いの激動期に、弟である天武の名が日本書紀に一切出てこない
・天武の幼少期に大海人と呼ばれていたと記しているわりに、それは「天武期」のはじめにたった一度の記載があるのみ
・唐、新羅、百済、高句麗は先進国、そして戦が絶えず情勢が不安定(倭国に対して工作活動がさかん)
で、一巻でも述べましたが、都会での外国人率9割。
これらを考慮すると、こういう結論が導かれるのもうなずけちゃうんです・・・
でも、天武は私の中で絶対的強者であり、その強烈なカリスマ性があったからこそ日本が大王から天皇に移行したと信じているの
悪者の天武、情けない天武の話は聞きたくない