おひとりさまの老後

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  • 法研
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  • Amazon.co.jp ・本 (263ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784879546807

感想・レビュー・書評

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  • 人生、どのようになっていくのか、
    誰も予測は出来ない。であるから、
    シングルライフのことも意識しておくのが当然であろう。
    ということで、読んでみた。そして、オトコの方が準備
    しなければいけないことが多いことがわかった。
    妻にまだまだ甘えている自分があることもわかった(苦笑)。

    <本から>
    結婚してもしなくても、みんな最後はひとりになる。
    事実、65歳以上の高齢者で配偶者がいない女性の
    割合は、55%と半分以上。うち、死別が46.1%、
    離別が3.5%、非婚が3.3%。これが男性だと
    配偶者がいないのは17%と少数派。

    介護される側の心得10カ条
    ①自分のココトとカラダの感覚に忠実かつ敏感になる
    ②自分にできることと、できないことの境界をわきまえる
    ③不必要ながまんは遠慮しない
    ④なにがキモチよくて、なにがキモチ悪いかをはっきり
     ことばで伝える。
    ⑤相手が受け入れやすい言い方を選ぶ
    ⑥喜びを表現し、相手をほめる
    ⑦なれなれしいことばづかいや、子ども扱いを拒否する
    ⑧介護してくれる相手に、過剰な期待や依存をしない
    ⑨報酬は正規の料金で決済し、チップやモノをあげない
    ⑩ユーモアと感謝を忘れない

    認知症は、認知障害であっても、感情障害ではない。

    丁寧語は、相手とのあいだに距離を置く技法である。
    丁寧語を使いつづけるかぎり、「わたしはあなたとこの
    距離を詰めるつもりはありませんよ」というメッセージが
    伝わる。これを社会学用語で「儀礼的距離化」という。

    『遺言ノート』(ベストセラーズ、1996年/『新・遺言ノート』
    同社より2002年)

    ほんとうに価値があるのは、特定のひとにあてたメッセージ
    としての自分史。わが子あてて自分の生きたあかしを
    残したい、と思って書かれた記録なら、残された子どもたちに
    とってかけがえのない宝物になるだろう。

    東京都監察医務院に勤務する小島原蔣直さんには、
    「孤独死」をめぐる心にしみる講演録がある。
    東京都監察医務院のホームページ
    http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/

  • 「ひとりの老後」が現実になってきたので読んでみた。

    上野先生によると

    最後に残るのは友人。そして友人にはメンテナンスがいると。

    ほっといても、もつ関係は関係じゃない。無関係。

    なるほど

    年賀状やめなきゃ良かったか?

    どんなふうに「終わる」も気になる。おひとり様の「死に方5カ条」は覚えときたい。

    ○すぐ発見されるような人間関係
    ○残したら人が困るものは処分
    ○死後どうしてほしいか、人が困らない程度の希望を伝えておく
    ○葬式、お墓も
    ○費用と謝礼を用意

    あと

    散骨って意外と法律がゆるいらしい。

    女はお世話する性?っていうのも昭和世代には考えさせられる。

  • 友達を作らないといけないですね。
    お墓(というか、どう葬って貰うか)も考えておかないと。あと、見られて恥ずかしいものをどうするか。誰かに処分を頼むとかなのか?お金のことはどうにもならない。つつましく生きていこう。

  • 購入し、2008年読了、その後再読してから処分。
    ★は当時付けたもの。

  • うーん、なんというか読む前から予想されてた内容がそのまんまで、残念な感じ

  • 女性が独りになっても生きれるが、
    男性は奥さんがいなくなるとがっくり。。

    家族としか時間を過ごしたことがない人は、
    家族がいなくなったとたんに何をしたらよいか
    わからなくなる。。

    これって、そうだよなー。
    『ようこそ、シングルライフへ』だって。。

    ま、人は、みんな「独り」ってことか。。



    〜以下、◇○本より抜粋、●・コメント〜

    ◇リバースモーゲージ
    ○持ち家を、自分が住んだまま担保にして借金ができるしくみ
    ○日本で最初に実施したのは、武蔵野市のため、「武蔵野方式」とも
    ○子孫に美田は残さないとわりきらなければ、おひとりさまの老後はしのでない

    ●こんな手もある


    ◇トンチン年金
    ○長生きするほどトクをする究極の年金
    ○あるグループ内で資金を持ち寄る
    最後の独りになれば、分配金をひとり占めできる

    ●いやいや、これって○人に発展しないか?
    そんな想像をしてしまう自分の心がすさんでる?!


    ◇PPK
    ○PPK(ピン・ピン・コロリ)
    死ぬ日までピンピン元気でいて、ある日コロリと逝くのが老いと死の理想
    ○長野県発のこのPPK運動は全国に広がり、老人会でPPK体操を全員で
    やるところもあるという。。。ファシズムじゃ。

    ●人間のように大きな動物は、ゆっくり死んでいく?
    そうかなぁ、PPKいいと思うけど、、、作者のように年をとる(1948生まれ)
    と違ってくるのかなぁ。。


    ◇ある朝ぽっくりを願っても、そうは問屋が卸さない
    ○データによると、高齢者が死を迎えるまでに寝たきり状態で過ごす
    期間の平均が、8.5ヶ月。
    ○もちろん「平均」だから、PPKである朝ぽっくりというひともいれば、
    寝たきりで十数年というひともいる。
    ○日本の現在の医療、衛生、栄養、介護水準が到達した「平均」がこれである。

    ●8.5ヶ月かぁ。。
    長いな。いやいや、当の本人にとっては、短いのかな。。


    ◇世話されるのは針のむしろ
    ○多くの妻が、たとえかぜで熱があっても自分で家事をしてしまうのは、
    夫に愛情があるからでも、夫に火事能力がないからでもなく、
    自分のこの罪責感が耐えられないからである。

    ●あっ、これは、そうかも


    ◇ユーモアと感謝を忘れない
    ○ユーモアとは、自分を現実からひきはなす、`ず`ら`し` の
    精神、諧謔(かいぎゃく)から生まれる。
    そうなれば、介護者と要介護者はいっしょに笑える。

    ●諧謔・・・おどけておかしみのある言葉。気のきいた冗談。ユーモア。


    ◇親族遺留分の壁をどうクリアするか
    ○遺言状にどんなことが書いてあっても、半分までしか効力がなく
    残りの半分は法定相続人にところに行くように法律は親族の権利
    を守っている

    ●ふわぁ!
    なるほど、女性のおひとりさまだと、遠い親戚より
    近くの恩人に相続したいと思うのか!
    ま、それはわかるな。


    ◇監察医が語る理想の死
    ○東京都監察医務院のホームページ
    http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kansatsu/
    ○このHPより2005年の東京都23区の年間検案数は、
    11,874体、解剖は 2702体で、1日平均の検案数は、
    32.8体。解剖数は、7.4体
    ○23区の全死亡者数の約18%
    5・6人に1人が監察医の検案を必要としている。

    ●そんな世界があるの!

  • 配偶者と死別した高齢者、離別して一人で生きる高齢者に、子が心配して同居をすすめるのは余計なお世話だ、という意見は参考になった。確かに自分がずっと一人暮らししてきて、急に子供家族と一つ屋根の下で暮らすにも、気を使うこと間違いなし。それより家族以上に親しくなれる友人関係、交友関係が大事!

  • 社会学者の上野千鶴子さんによる、有名な本。
    おひとりさまの先輩をインタビューした

  • こんなにも強い上野氏がわたしの味方だと思うと安心するなぁ。

  • 図書館 借

    私には、まだ早かったようです。
    でも持ち物は整理しておこう。

著者プロフィール

上野千鶴子(うえの・ちづこ)東京大学名誉教授、WAN理事長。社会学。

「2021年 『学問の自由が危ない』 で使われていた紹介文から引用しています。」

上野千鶴子の作品

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