- Amazon.co.jp ・本 (165ページ)
- / ISBN・EAN: 9784879843272
作品紹介・あらすじ
ボヘミア地方ヌィンブルクのビール醸造所を舞台に、建国間もないチェコスロヴァキアの「新しい」生活を、
一読したら忘れられない魅力的な登場人物たちに託していきいきと描き出す。
「ビール醸造所で育った」作家が自身の母親を語り手に設定して書き上げた意欲作。
感想・レビュー・書評
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筆者の両親をモデルにしたキラキラノスタルジー小説。チェコ系の人々が未来に対して明るい気持ちを持っていた時代に、若くて美しかった母が金髪をなびかせながら自転車で街を走り抜け、煙突に上り、ソーセージを作る。
しかしこの奥さんがちょい苦手なキャラで、あまりノリよく読めなかった。美人で思いのままに振る舞いつつ周りの反応をうかがうことは怠らない人物と感じてしまって…(自分を聖母マリアになぞらえるとか、不遜じゃないですか)。本書は評判がいいので、気にならない人は全然気にならないだろうし、むしろわたしの捉え方に癖があるのだと思うけれど。
振り回される夫の気持ちになってしまって少しくたびれた。いや、ふたりがいいならいいんですよ、蓼食う虫も好き好きだからね。詳細をみるコメント1件をすべて表示-
猫丸(nyancomaru)さん判る~判る~2019/04/05
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次作あり
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短縮することの寓話
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ランプの美しい描写から始まりとても色彩が豊かな小説。ふわふわ、きらきら、ゆらゆら、さらさら、流れるような浮くような飛ぶような美しい描写にうっとりした。主人公のマリシェンカの天真爛漫さ。細やかな夫フランツェン。フランツェンの兄ヨゼフ(ペピン、ヨシュコ、ヨジンと沢山愛称があるw)の奔放でとめどないおしゃべりと楽しい暮らしを一緒に過ごしたような気がした。広場で溺れるエピソードが好き。マリシェンカの金髪はチェコビールのよう。美味しいビールを飲んだような幸福な小説だった。
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翻訳が原因なのかチェコ語という言語が原因なのか分からないが、とにかく読みにくい本だった。文字をただ追わされてる感が強かったため感情移入しにくく、面白さがよく分からなかった。
序盤のソーセージのくだりは血生臭すぎて気持ち悪くなってしまった。 -
BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“コンクラーベ”で登場。
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/highlight/41.html
下北沢B&Bの黒川安莉さんが、渡辺徹さんへ向けてプレゼンした1冊。
『渡辺徹さんといえば太陽にほえろ!のラガー、ラガーといえばビール、ビールといえば下北沢B&B…(中略)…榊原郁恵さんのような快活な女房が出てくるのですが…』と半ば強引なプレゼンだった黒川さん。
残念ながら、結果は惜敗!渡辺徹さんの今読みたい本には選ばれませんでした。。
原宿ブックカフェ公式サイト
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
http://nestle.jp/entertain/bookcafe/