- Amazon.co.jp ・本 (251ページ)
- / ISBN・EAN: 9784880651255
感想・レビュー・書評
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恋愛小説の名手といわれる面々が勢揃いですが、その中でもやっぱり佐藤正午がいい。
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山田詠美がやっぱり一番好きだった。
でも、胸がキュンとするのはなかったなあ。 -
う〜ん。
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恋愛にまつわる、短編集。全体的にぐだぐだ。はっきり言って、イマイチな作品ばかりを集めましたといった感じ。しかし一番初めの作品、山田詠美の「ぼくの味」だけは、高く評価したい。この本の中で唯一、読む価値がある。大人な彼女に溺れる、子犬のような「ぼく」。全体に漂う甘い、妖しくも哀しい雰囲気が、妙に心にしっくりくる。何よりも必死で彼女の気を引こうとする「ぼく」が子供のように可愛らしくも、どこかみだらで、とても魅力的に描かれているのが印象的。うん、好きだなこの子。
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色々やけど全体的に鈍い赤。
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山田詠美・鷺沢萠・佐藤正午・島田雅彦
谷村志穂・川西蘭・川島誠・角田光代
がそれぞれに恋愛を綴った短編オムニバス。
山田詠美と鷺沢萠以外は初めて読んだ人ばっかりでしたけど
どの人も個性が現れていてなかなかよかったです。
一口に恋愛ものと言っても
いろんな表現の方法があって
例えば山田詠美は恋愛をエロく正面から捉えているのに対して
佐藤正午は恋愛をきっかけにして
物書きの特性みたいなのを描いてたりで
ホントに多種多様。
そして短編なので気軽に読める。
なかなかよくできた構成の本だなと思いました。
僕は角田光代の「猫男」がすごく印象的でした。
他人の弱さに共振して自分をすり減らし
共振された人はいずれ立ち直るんだけど
自分はすり減ったままな男の子の話。
なんだか泣きそうになりました。