- Amazon.co.jp ・本 (160ページ)
- / ISBN・EAN: 9784880653020
作品紹介・あらすじ
平安のいにしえから女性があこがれた「黒髪」。髪への想い、歴史、髪型の変遷とその時代の社会や文化・習俗との関係性を読み解き、豊富な図版を交えながら、時代を超える美しい髪の変遷に迫る。
感想・レビュー・書評
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表紙がいいじゃないか。
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(長女の高校図書室)
日本の髪の毛・髪型のイメージや意味の歴史を概観できる一冊。出発点は現代の「盛り髪」流行で、長く伸ばして垂らしていた平安時代から次第にまとめかたがファッションになる中世をへて断髪の登場する近代、盛り髪の現代まで、途中で男性の髷や月代の話も出てくるが、基本的に女性の髪の毛に関する記述をさまざまな文献から引用してかんたんな解説や図版をつけて並べてくれている。記述の方はときどきツッコみたくなる箇所ありだけれど、全体をみるにはありがたい。
(改題して文庫にもなっている模様) -
日本の髪の歴史を主に女性中心にまとめた本。
非常に読みやすい。欲を言えば、史料の原文の訳が欲しいところ…。
身分が高く何もしなくてよい公家=垂髪の文化から、武家政権への以降で結髪が流行り、
明治になると逆に束髪が推奨される。
どうしても歴史というと為政者や国家から描かれがちですが、こういった歴史もありがたい。
いやむしろこういう歴史の方が面白かったりするんだよな。 -
ふむ
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歴史
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うーん思ってたのと違ったな
とりあえずめっっちゃ長くてまっすぐな黒髪はロマンなんだな -
日本文化としての黒髪。現代への変貌など、髪型史をさらっと知ることができる。
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帯文:”日本文化としての黒髪と美女の関係が、いま紐解かれる!”
目次:はじめに、第1章 「盛り髪」の流行、第2章 昔は人生の節目に髪を削いだ、第3章 長い黒髪は美人の条件、第4章 髪の長さは身分に関わる、第5章 武家社会で認められた結髪、第6章 結髪が美の対象へ、第7章 女髪結の登場と髷の多様化、第8章 より美しく華やかに、…他 -
全体さらっとなでてる本で、求めてたほど深いものではなかった。
だけど、ざっと見ていくには面白いと思う。 -
最近、テレビを見てふと思ったことがあった。それは、フジテレビで放送されている「ホンマでっかTV!」や「めざましテレビ」に出演している加藤綾子アナウンサーが茶髪から黒く染めていた。いったいどういう心境で買えたのかなと思った。
それはさておき、化粧心理学や化粧文化論などを専門として、化粧研究で博士(教育学)の学位を取得したというなかなか面白い方が書いたのが今回の本だ。
著者が現代女性の髪形と江戸時代の女性の髪形について以下のように述べている。
主として男性に対して養護行動や保護的感情を導くことで、自らを優位にし、生き抜こうとしている。だからこそ、少しでも他人よりもかわいくなろうと鬢(びん)は華美になり、髪の盛り方は過激になった。
モリモリ盛るにはそういう理由があったとは知らなかった。しかし手間暇かかるから大変だな。
名古屋に生息している名古屋嬢の髪形が名古屋巻きと呼ばれている。かわいらしさと上品さと人目を引くことを目指している。巻いたり、盛ったり女性として生きるのも大変だなと思う今日この頃。その点、男なんて巻くこともなければ、盛ることもない。気になったら散髪してはいおしまい。
髪を通して日本史をひも解いていくとは、以前紹介した「乙女の日本史」と同様、教科書には登場してこない視点だけに興味深い。
著者に関する情報
http://researchmap.jp/ryuenhrmt/