原爆文学論: 核時代と想像力

著者 :
  • 彩流社
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  • Amazon.co.jp ・本 (267ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882022640

作品紹介・あらすじ

科学万能の時代に〈終末〉を予感させ、人間存在の根底をゆるすがす〈核〉。その原点ともいうべき〈ヒロシマ・ナガサキ〉や〈原発事故〉を作品に昇華させた文学の読みを通して、人類史における〈生〉の在り方を模索する著者のライフ・ワークである。

感想・レビュー・書評

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  • 原民喜、大田洋子にはじまる「原爆文学」の流れを描き出した本。
    体験者による文学、被爆当時にまだ少年少女だった者らが長じて作品化したもの、直接の被爆体験がない作家がヒロシマ・ナガサキにかかわって書いたものなどが丁寧に整理されていて勉強になった。
    多くの作品を扱う以上はやむをえないことかもしれないが、個々の作品の分析がもう少し踏み込んだものであればよりよかったと思う。

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著者プロフィール

文芸評論家、筑波大学名誉教授、華中師範大学外国語学院大学院特別招聘教授。
 著書に『北村透谷論―天空への渇望』(79年 冬樹社)、『祝祭と修羅―全共闘文学論(85年 彩流社)、『大江健三郎論―森の思想と生き方の原理』(89年 同)、『原爆文学論―核時代と想像力』(93年 同)、『立松和平伝説』(02年 河出書房新社)、『作家はこのようにして生まれ、大きくなった―大江健三郎伝説』(03年 同)、『林京子論―「ナガサキ」・上海・アメリカ』、(07年 日本図書センター)、『村上春樹―「喪失」の物語から「転換」の物語へ』、(08年 勉誠出版)、『増補 三浦綾子論―「愛」と「生きること」の意味』(09年 柏艪社)、『「1Q84」批判と現代作家論』(11年 アーツアンドクラフツ)、『辻井喬論―修羅を生きる』(同 論創社)、『文学者の「核・フクシマ論」―吉本隆明・大江健三郎・村上春樹』(13年 彩流社)他多数。
 編著書に『日本の原爆文学』(全15巻 83年 ほるぷ出版)、『日本の原爆記録』(全20巻91年 日本図書センター)、他。現在『立松和平全小説』(全31巻 11年~勉誠出版)に「全巻解説」を執筆中。

「2014年 『井伏鱒二と戦争』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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