夢巻

著者 :
  • 出版芸術社
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本棚登録 : 315
感想 : 39
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784882934585

作品紹介・あらすじ

星新一の流れを受け継ぐ新世代ショートショート作家の旗手、初の単行本!
田丸ワールド全開の、ちょっと不思議な20編。


――名うての読み巧者たちが大絶賛!――

うん。面白い。綺麗だったり、楽しかったり。  新井素子

ぶっとんだ奇想と一握の抒情。SF系SS(ショートショート)の理想形。  大森 望

友人の家に上がり込んで話を聞いてたら、身の回りの物が踊り出した! そんな感じの驚きでいっぱい。  瀬名秀明

水野葉舟、城昌幸、星新一へと受け継がれた掌篇ニッポンの系譜に、新たな可能性を拓く才能が出現した!   東雅夫

理がかようナンセンス! 珍無類なロジック!   牧眞司

(※お名前は五十音順で掲載)

感想・レビュー・書評

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  • 装丁デザインが可愛いくて思わず借りてしまった1冊

    ⤵︎ ︎お気に入り
    リモコン
    白メガネの男

    初ショートショートでしたが、長編小説とか挫折しがちな私にとっては、読みやすかったです。
    ファンタジー系は苦手分野でしたが、現実と幻想の間を行き来する塩梅が良かったです。
    他の作品も漁ってみたいと思います。

  • 『夢巻』  田丸 雅智  出版芸術社

    シガーバーってご存知ですか?
    壁に設置されたキャビネットには、葉巻がずらりと並べられ、店内のところどころでほのかに桃色にいろづいたけむりがたちのぼっているんです。
    タバコの煙は紫だろうって?そうですねぇ、ここのは葉巻じゃ無くて「夢巻」だから桃色なのかも。夢巻が何で作られ、
    吸うとどうなるか…読みたいでしょう?

    表題の「夢巻」を含め、20編のショートショートが収められたこの本。『海色の瓶』の前に書かれた田丸さん初の単行本です。

    ふわふわと夢を見ている様な幻想的な話もあれば、コントみたいな奇想天外な話もあり、日常がある時突然変わってしまう不思議でちょっと怖い話まで、とにかくハズレ無しにどれも面白い。

    こちらもピース又吉さんが面白い、とおすすめしているのが、納得できます。
    私は「蜻蛉玉」「綿雲堂」「星を探して」がお気に入り。

    読みやすくてバラエティーに富んだこの短編集が大好きになりました。次を読むのが楽しみです(^_^)

  • ふわふわした世界観で面白かったです。
    夢の中にいるみたいな輪郭をもたない映像が頭の中に浮かんできました。
    ゆるいSFのような、そうでもないような印象の中で何も考えずにページを捲っていった感じです。
    特に印象に残ったお話は綿雲堂と大根侍です。綿雲堂はなんというか、頭に流れてきた映像が色鮮やかできれいでした。大根侍はノリが好き。

    この作品のような雰囲気のお話が好きな方は、「煙突にハイヒール」という作品もおすすめです。

  • 普段の何気ない物や場所、物語からすっと妄想の世界へいざなってくれる妄想万歳!な一冊でした。
    久しぶりにショートショートを読んだのですが、とにかく面白かったです。

  • 星新一さんに憧れてショートショートを書き始めた期待の新人さんのデビュー作。超絶空想の世界なので、好き嫌いは分かれるかもしれません...が!!私は大好き。一気に読破するよりも、毎晩1話ずつ堪能したい・・・そんな本でした。

    ブログにて詳しいレビューしています*
    https://happybooks.fun/entry/2014/07/16/000000

  • ◎星を探して
    ◯蜻蛉玉
    ◯綿雲堂
    ◯夢巻

    世にも奇妙な物語放映前に原作再読2019/6/7

  • NHK FM 青春アドベンチャー「夢巻(全5回)」の原作
    http://www.nhk.or.jp/audio/html_se/se2016015.html

  • ショートショートストーリー。
    星新一さんに影響を受けたらしい。
    それだからか奇妙な話が多い。
    小学生の作文をもとにして作った葉巻、夢巻が本の題名。

    大根侍も面白かった。

  • 短い中で、何気ない日常から、幻想的世界にふわっと連れていかれる。
    そんなショートショート集。
    ショートショートはあまり読まないので、新鮮。
    筆者は、若手ショートショート作家を代表するひとりとか。
    なんとなく和んだり、にやりとしたり、読後感のいい話が多かった。
    「蜻蛉玉」「タナベくんの袋」「ネギシマ」がよかった。

  • 摩訶不思議、ほんわか、いい感じにtwisted

    大学の先輩だと聞いて勝手に親近感に浸る

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著者プロフィール

(著者プロフィール)
田丸雅智(たまる まさとも)

1987年、愛媛県生まれ。東京大学工学部卒、同大学院工学系研究科修了。
2011年、『物語のルミナリエ』に「桜」が掲載され作家デビュー。
12年、樹立社ショートショートコンテストで「海酒」が最優秀賞受賞。
「海酒」は、ピース・又吉直樹氏主演により短編映画化され、カンヌ国際映画祭などで上映された。
坊っちゃん文学賞などにおいて審査員長を務め、また、全国各地でショートショートの書き方講座を開催するなど、
現代ショートショートの旗手として幅広く活動している。
書き方講座の内容は、2020年度から小学四年生の国語教科書(教育出版)に採用。
2021年度からは中学一年生の国語教科書(教育出版)に小説作品が掲載。
17年には400字作品の投稿サイト「ショートショートガーデン」を立ち上げ、さらなる普及に努めている。
著書に『海色の壜』『おとぎカンパニー』など多数。
メディア出演に情熱大陸、SWITCHインタビュー達人達など多数。

「2023年 『憂鬱探偵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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