英語と運命: つきあい続けて日が暮れて

著者 :
  • 三五館
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  • Amazon.co.jp ・本 (413ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883203390

感想・レビュー・書評

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  • 「英語で喧嘩のできる、英語力を身に付けたい学生のための実践手引き書」

    所蔵情報
    https://keiai-media.opac.jp/opac/Holding_list/search?rgtn=K26689

  • はにかみ、ためらい、人見知り、解決の先送り、決断の後回し、様子待ち、、、私って典型的日本人だったのね。英語を使うときはアメリカ型のハード型文化を理解してもの申せばいいのかと思うと、ちょいとハードルが高くなりました。文化は難しい。
    コミュニケーションの10か条
    1事実のまま言語化する。2事実を正確・公平に伝達する。3考えを2分以内でまとめて伝達する。4言いたいことの優先順位を10秒以内で決める。5事実説明と意見表明、感想表現を区別出来る。6情報を事実と意見と感想に分けて聞く習慣を持つ。7事実とそうでない情報を分けておく習慣を持つ。8自分が納得する自己像を持つ。9冷静・公平なアピールが出来る。10自分と関係のない初回的な事件やトラブルを正確に伝達出来る。
    は日本文化でも大切なことだから、そこを気に留よう。

  • ?はにかみ
    ?ためらい
    ?人見知り
    ?解決の先送り
    ?決断の後回し
    ?様子待ち

    <異文化お互い様リスト>

    ソフト型文化                    ハード型文化

    主張より妥協が美点                 主張は常識
    対立は喧嘩と考え、相手にどうかするのが常識     対立は喧嘩ではない
    順応は賢明であって、疑問を表明するのは愚か     疑問を持つのは賢いことであり、表明するのが当然
    自分と他はいつも同じが望ましい           自分と他は別個のもの
    情緒が濃く内省的                  感情が激しく外向的
    ものごとを分析せず、不透明のままなりゆきにまかせる 分析するのは当たり前
    感情重視                      言語重視
    音声軽視                      音声重視
    聞き流しのまま言葉と事実を確認しない        言葉と事実を確認する
    かけ値                       実態把握

    <異文化間摩擦の発生について>

    ハード型から見たソフト型              ハード型から見たハード型

    妥協する人はごまかしているように見える       きつい主張は生意気に見える
    同化ばかりしている人は意気地なしに見える      対決姿勢は喧嘩に見える
    あまりに順応する人はずるく見える          何にでも疑問を表明するのは傲慢に見える
    自と他が常にいっしょで責任の所在が不明確      自分だけのことを考えているようで冷たく見える
    情緒的すぎて筋道が不透明              感情の表現の程度が烈しすぎる
    けじめがないがそれなりに平和            あまりに分析的態度がはっきりしていると気持ちがよくない
    感情が理解しにく                  言語が多くしゃべりすぎる
    聞こえない言葉は存在がゼロ(推察はしない)     声が大きくやかましすぎる
    優柔不断または逃げているように見える        一つひとつ確認されるのはうるさい
    かけ値をされると実態がまったくつかめない      実態をあまり性格に聞かれるとくどく感じる

  • 「何で英語やるの?」以来、どうしてそれほどまでに「発音」にこだわるのか知りたかったのだが、疑問が解けた。
    電話の交換手にとっては、名前や地名や数字が致命的だからだ。
    「異文化お互い様リスト」は自分もぜひ作ってみたいと思っていた。多くの人に役に立つ情報だ。異文化間のコミュニケーションは男女間のそれに似ている。お互いよく知らなくてもうまくやっていける関係もあるが、知らないよりは知っている方が何かと都合がよい事もある。ステレオタイプは差別を生むが、個人差があることぐらい常識があれば判断できる。


  • 言語の習得にまつわる大切な話が満載。異国文化の理解にも大いに役立ちます。

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著者プロフィール

1925年、福岡市生まれ。
3歳の時(1928年)に、ロシア語通訳であった父の仕事の関係で旧ソ連のウラジオストクに渡る。日ソ関係の悪化により12歳時(1937年)に帰国。戦後、福岡の国連軍にて電話交換手として勤務する。

30歳(1956年)で留学の機会を得て渡米。
在米中に結婚し、39歳の時(1965年)に一家で帰国し、夫の勤務地であった岩手県盛岡市に住む。
その後、家事の傍ら英語塾を開く。
その体験記が本著「なんで英語やるの?」である。
本著は1974年度大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。

未来塾主宰(1982~1998年)、未来塾顧問(1999~2011年)。
主な著書として「未来塾って、何?」「風のシカゴ」「英語と運命」「声を限りに蝉が哭く」等。
2011年6月、85歳にて逝去。

「2017年 『中津燎子全集1 なんで英語やるの?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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