伝わっているか?

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  • 宣伝会議
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883353040

感想・レビュー・書評

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  • これは秀作です!読みやすい上に、面白いビジネス書〜!( ^ω^ )
    イルカ(笑)がいい大人達に説教?レクチャー?する、という体裁の本作。コピーライターの作者が伝授する【伝わるキャッチコピーの作り方】という内容はビジネス書に間違いないのですが、イルカと人間のやりとりが、エンタメ小説を読んでるみたいに面白い〜!!(笑)

    軽妙なタッチの文章と、【面白おかしく読んで学ぶ】という学習意欲をそそる内容があいまって、大変楽しくお勉強させて頂きました*\(^o^)/*これは皆にオススメしたいな〜


    使えるネタいっぱい( ^ω^ )φメモメモ…

    【だけしか!】
    ・「ひと・ばしょ・じかん」を限定(◯◯さんちで採れた〜〜)。
    ・本日のオススメ(一日限定◯食)。
    ・データを入れたアピール(◯◯人に選ばれてます!)

    【相手をやる気にさせる!】
    ・共感(自分の伝えたい言葉と相手の望む言葉の交わる部分に伝えるべきものがある)
    ・アゲサゲ(ハードル上げて〜下げる〜←下げた方が狙い)
    ・ごほうび(メリット→頑張る!)
    ・ゲーム化(勝負だ!→頑張る!)
    ・喜怒哀楽(綺麗に使って!ではなく、綺麗に使ってくれてありがとう!)
    ・続きはあとで(気になる〜!と焦らして惹きつける)

    【観光客を増やすには?】
    ①事実を書き出す
    ②ターゲットを明確にする
    ③どうしたいか目標を定める

    これらを用いて

    ・一コマ目標!(切り取った風景に観光客が殺到している絵をペースとし、彼らが何故ここに来ているかストーリーを作る)
    ・あるない!(◯◯はないが、△△はある!)
    ・ひらめきスロット!(新しい◯◯×ターゲットが好きそうなキーワード=アイディア!)→コンセプトを作る!

    【キーワードをイメチェン!】
    ・マイナス言葉を→プラス形容+マイナス名詞に近い言葉→新しい価値観を作りうる!(草食男子、美魔女)

  • <blockquote>「伝える」ことばかり考えると、結局、相手のことを考えず、自分の意志を押し通すエゴになってしまう。
    「相手のしてほしいことを想像する」のがコミュニケーションには大切。
    伝わる」ためには相手の気持を徹底的に想像して、その人が嬉しくなって、心が動くアイデアを考えなければいけない。
    相手が「おっ」と微笑む瞬間を想像して、相手が望んでいることと伝えたいことが重なる「共感ポイント」を探すのが人の心を動かす伝え方のアイデア
    のコツ。(まえがきより)</blockquote>

    例えば「今日、会える?」より「1分だけでもいいから、今日会える?」とか


    【プレゼンテーション】
    [メソッド1]「だけしか」→言葉を限定すると「普通のモノ」が「欲しいモノ」に変わる。
    [メソッド2]「選ばれてます」→心を動かす魔法の言葉。「コレみなさん、選んでますよ。」
    [メソッド3]共感図→自分の思いと相手の思いが交わる点に、伝わる言葉がある。
    [メソッド4]アゲサゲ→最初に無理めな欲求をすれば、本当の欲求はすんなり通る。
    [メソッド5]ごほうび→メリットが想像できれば、相手は自分から喜んで動いてくれる。
    [メソッド6]ゲーム化→人は競うと負けたくない。たとえ嫌なことでも積極的になる。
    [メソッド7]喜怒哀楽→答えは相手の感情の中にある。
    [メソッド8]続きは後で→興味喚起→答えというんガレで話せば人は飽きない。

    【アイデア】
    [メソッド9]一コマ目標→目標を「絵とセリフ」にするとアイデアが出しやすくなる。
    [メソッド10]あるorない→ある⇔ないで考えれば、独自の物事が生み出せる。
    [メソッド11]プラス新しい→「新しい」をつけるだけで、いつもの百倍考えやすくなる。
    [メソッド12]ひらめきスロット→"この方法を知れば、いいアイデアがどんどん作れるというアイデアの公式[新しい+テーマ]?[ターゲットが好きそうな言葉]=アイデア
    コンセプトはカンタンな言葉で表す。"
    [メソッド14]イメチェン→名前を変えれば、イメージが変わる。軽くも重くもなる。
    [メソッド15]カンタン→世の中にあるビジネスのほとんどがムズカシイをカンタンにすることで生まれている。
    [メソッド16]なりきり→相手の立場ならどうするかを思うだけで、本当に大切なことが見える。
    [メソッド17]スリーポイント→伝えたいメッセージを相手の立場を始点としメッセージを終点とし、ふたつをつなぐ中継点を含めた3つのプロセスに簡潔にまとめることで伝えたいことが明確になる。
    [メソッド18]ムリヤリルール →自由な方が考えやすいなんてウソ。1分で考える。百万円を予算とするなど縛りを(敢えて)設けた方が考えやすい。
    [メソッド19]永久指標→チームのモチベーションとパフォーマンスを上げるためには指標はブレさせない。

  • 中身は納得したのだけど、イルカと客とのやり取りではなく、きちんとした文章、説明文で同じ中身を読みたいと感じた。いちいちイルカが客に大きな声(文字)で「伝わっているか?」と問題提起して話が進み出すの、正直序盤でものすごく飽きる。同じやり取り形式で話が進む『嫌われる勇気』の哲人のような丁寧な口調がイルカにあったら、もうちょっとちゃんと頭に入ってきた気がするが・・・。

  • 伝わっているか、というより、伝えるために立ち止まって考えているか。伝わんなきゃ勿体無いもんね。

  • 自分が日ごろ「伝えたつもり」になっている事柄なんて、実はちっとも伝わっていない。ただ、少し考え方を工夫したり言い方を変えたりすれば、相手に伝わるはず。18のメソッドを場面に応じて使い分けるのには少々トレーニングが必要だろうけれど、習得できれば仕事でも家庭でも武器になると感じた。
    「喜怒哀楽」「ひとコマ目標」「ひらめきスロット」「スリーポイント」「ムリヤリルール」あたりのメソッドが特に胸にストンと落ちた。

  • ×相手のことを考える
    ◎相手の立場になって考える

  • 伝え方のメソッドが【いるか】との対話形式だから読みやすい。
    チヴィタの街の話から海外旅行への興味が湧いた。
    マーケティングから、日常生活でのコミュニケーションまで落とし込める内容。

  • 「まじめな本なのに唐突にかにかま喘ぎが出てきて驚いた」というバズりツイートを見て読んでみた。内容はとても分かりやすくスラスラ読めた。

    とあるスナックに突然イルカがやってきて、伝え方の20のメソッドを伝授しお悩み解決…というストーリー。そしてこのイルカがキメ台詞「伝わっているか?」を連発。さらにイルカがなぜこのスナックに来たかの種明かしまで最後についている。
    コミュニケーション手法の本は沢山読んできたけど、特に印象に残る一冊になりそう。

    メモ
    ・「ごほうび」メリットを想像させると人は動く
    ・「なりきり」相手のために考えるんじゃない、相手になりきって考える
    ・「○○なんだから、✕✕しなさい」禁止。
    「3ポイント」目的、相手の気持ち、解決策の3ポイントを考えて、言葉を作る
    ・「永久指標」上司はブレてはいけない

  • 実行してみたくなるアイディアをいくつももらいました。
    コミュニケーションにとって大切なことは、「相手のしてほしいことを想像する」こと。

  • 要点3つ

    ①相手の"こと"を考えるのではなく、相手の"立場にたって"考えよう。

    ②買う側からすれば、買うことはスタート。買った後どう役立つか?どんな嬉しいことがあるか?を相手の立場で想像しよう。

    ③常に「なんすかね?」の意識を持つ。すべての答えは疑問から生まれてくる。

  • Kindle版の字が小さすぎて読みにくかった。内容はそこまで為になることもあって、なるほどと思うことも多かった。

  • ちゃんと伝わるための具体的なメソッド20選。
    初見のものはないけど、定期的に読み返して、ちゃんと活用することを意識できているかをチェックするようにしたい。

  • 言い方や考え方を変えると、自分も含め人は見方を変える。伝えたい事をどう表現するか、相手を見据えよく考える必要がある事を再認識した。

  • なにこれめちゃくちゃ面白い。
    「伝える」=「伝わる」じゃないことは分かっているけどじゃあどうすればいいの?という悩みを見事に解決してくれる。
    コミュニケーションの技術を教えてくれるのはもちろんのこと、コミュニケーションに対する考え方にも何らかの影響を与えてくれる一冊。
    伝えたいことがちゃんと伝わるようになったら、自分の世界も変わる。
    納得するしかない。
    ああこの本は言葉を大事に扱う人が書いてるな、ということが伝わるから読んでいて楽しいし好きだなと思った。

  • イルカがバーで伝える力を伝授するという不思議な設定。「伝える」ことをテーマとしているだけあって、とてもわかりやすかった。「アイデアとは、日常生活の中の『おっ♡』」「相手が『おっ♡』と微笑む瞬間を想像する」という表現も、「あぁそういうことか」とスッと入ってきた。

  • ベストセラー「伝え方が9割」と同じ系譜だけど、読みやすさがちがう。
    同じ「伝え方」の本なのに、こうも違うと、びっくりする。
    実力みえる、とかじゃなくて。
    どちらもコピーライターさんが書いてるし、どちらも素晴らしいけれど、わたしはこのイルカ戦法に驚きました。

    さくさく読めるけど、めちゃくちゃ大切なことしか書いてません。
    大切なことほど、軽く言うっていう考え方、好きです。
    あ、だから伊坂幸太郎さんが帯を書いてるのか。

    そして、大好きな理論物理学者 佐治晴夫先生が登場したのも、うれしかったです。


  • ベストセラー「伝え方が9割」と同じ系譜だけど、読みやすさがちがう。
    同じ「伝え方」の本なのに、こうも違うと、びっくりする。
    実力みえる、とかじゃなくて。
    どちらもコピーライターさんが書いてるし、どちらも素晴らしいけれど、わたしはこのイルカ戦法に驚きました。

    さくさく読めるけど、めちゃくちゃ大切なことしか書いてません。
    大切なことほど、軽く言うっていう考え方、好きです。
    あ、だから伊坂幸太郎さんが帯を書いてるのか。

    そして、大好きな理論物理学者 佐治晴夫先生が登場したのも、うれしかったです。

  • 本文が小説のようになっていて、とても読みやすかった。
    内容も具体的な例に基づいて説明されており、登場人物と一緒に考えるようで面白く、頭に入りやすかった。
    これから仕事をしていく上で使えそうな伝え方やコミュニケーションの取り方が沢山書いてあり、何度も読み返したいと思った。

  • ブランディング思考や、コミュニケーション設計について、わかりやすくまとめられた名著。
    仕事でもプライベートでも使える、伝え方のメソッドが満載!しかもイルカが教えてくれる。
    伝わらなかった原因は、伝える事ばかりに意識していたから。
    ヒット商品を生む考え方が、とても参考になった。


  • すごくためになる。
    登場人物のクセが強くて面白いです。
    文章もすごく読みやすくてよかったです。

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著者プロフィール

コピーライター

「2021年 『売れ型』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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