ジャカランダ

  • 青林工藝舎
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本棚登録 : 58
感想 : 7
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (287ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883791835

感想・レビュー・書評

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  • 一本の巨大なジャカランダの木が東京を破滅させる話。
    人間を憂えて、破滅させようとする神的視点で書かれていると思う。

    破滅の描写がほとんどで、人間ドラマはあまりない。個人的には『方舟』の方が人間的で好きだったかな。

  • 作者が作者自身に捧げる祈りのような漫画だなあとか、別にこれ出版しなくても描いたんだろうなあとか、色々思うところはあるが、なにより衝動としてどうにもこれを描かずにはいられなかったのだろうし、その気持ちは理解できるから、好きか嫌いかで言えば好きな漫画ではある。ただ、他人が読むにはあまりにむきだしだし、そのまますぎるところがあって、物語になる前の衝動そのものを漫画化しているというか、作者自身の中でもこの本に描かれたものが消化されていない感じがあって、蕎麦になる前のそば粉を料理として出してきたようなもので、だから瞬間を切り取ったポートレイトとしては完成されていて美しいほどなのだけれども、いくらなんでももう少し物語してもらわないと粉っぽくて食えたもんじゃないというか、まあ面白くはないです。けれどもそもそもこの本自体が面白いとか、そうでないとかいう話から逸脱したところで描かれていて、多分、作者にとってもかなり例外的でいびつな作品であるという自覚はあるのだろうから、そういう意味でのこの一冊だけ、一発限りの反則技、という観点からするととても価値ある貴重なものを読むことができたなあという読後感はあった。とはいえこれに限らず、しりあがり寿はいつだってこの一冊だけ、一発限りの反則技、な人とも言えて、そういう意味ではいつもと同じしりあがり作品でもあるのかもしれないが、それでもやはりこの本は例外的な存在のように感じられた。

  • 2011/10/23購入
    2011/12/30読了

  • おおこれも出た もももーって読んだ

  • 自然の破壊力が圧倒的な線描写に表現されている。
    さらにその破壊力がコマの破壊力に繋がり圧倒される。
    ストーリーは、人間が持つ自然崇拝に帰結。

  • ¥105

  • 抽象的なんだけどしっかり恐怖。そしてちょいユーモア。

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著者プロフィール

1958年静岡県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン専攻。1981年食品メーカーに入社、宣伝・商品企画に従事する一方、漫画家としても活躍。1994年専業漫画家となる。2000年『時事おやじ2000』(アスペクト)、『ゆるゆるオヤジ』(文藝春秋)にて第46回文藝春秋漫画賞を受賞。2001年『弥次喜多in DEEP』(エンターブレイン)にて第5回手塚治虫文化賞「マンガ優秀賞」を受賞。

「2006年 『本当は知らなかった日本のこと 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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