- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784883927296
感想・レビュー・書評
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人間は如何に残酷な生き物か、どこまで残酷になれるのかを考えさせられる本。虐殺、粛清、戦争、差別等、悲惨な事件や出来事は何度繰り返されるのか。一つ一つはさらっと概要だけで流されてますが、一冊の本になるほど数があるのが悲しいところ。
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浅くて無責任で悪趣味
タイトルに反して教科書に載ってるような話が多かったが、誇張された描写と生々しいビジュアルによって娯楽本としての体裁を保っている
歴史の真実とか難しいことを考える人がいる一方で、娯楽として割り切るのも歴史への一つの向き合い方なんだろう -
実際に起こった事実なんでしょうけど、やはりこれは教科書には載せられないでしょう。でも、知っておかなければいけないと思う内容もあるので読んでみました。歴史は繰り返すと言いますが、本の無いようなことは繰り返されたくないと思いました。
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基本的にメインは虐殺の歴史って感じで、差別、飢餓、経済の黒歴史や支配の歴史をまとめています。しかし、一番印象的で衝撃的だったのは飢餓に関する項目です。例えば虐殺の歴史では、ルワンダ内戦によるツチ族100万人、ヒトラーによるユダヤ660万人、十字軍の暴挙、トルコによるアルメニア人全人口250万人のうち150万、ナポレオンのスペインで1万人、第一次大戦2000万、ベトナム戦争700万人弱、日本ではあまり知られていない国民の8割が死んだパラグアイ戦争、アメリカ独立における南北戦争死者62万人などがありますが、それと比較してエチオピア200万、ソ連によるウルグアイ飢餓で700万、毛沢東による中国でも飢餓1700~4000万人は余りにも多く、これがしかも人災である点が虐殺と変わらなかったからです。また、どれも数字と写真を載せてくれているので実感がしやすいかと。他近代や現代の話も沢山あるので是非読んで見て下さい。