ソープランドでボーイをしていました

著者 :
  • 彩図社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883929733

感想・レビュー・書評

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  • 実話だから面白い。実体験ならではのリアリティ。どうしてその職業に辿り着いたのか、どうやって抜けたのか、とてもリアルに、とても興味深く、とても残酷に書いてある。この職業の苦労を紹介しているのか、思いきや、人生談として考えさせられる読後感があり、読中と読後で感想が変わります。おすすめ。

  • おじさんの奮闘日記です。
    タイトルだけ読むと、いかがわしさを感じるが、新しい職場で懸命に働くおじさんの記録。応援したくなる。
    どんな業界でも、働く人がいるからこそ、世の中が回る。職種や業界で判断するのは軽率だと思った。
    おじさん、頑張れ!

  • 元調理師、株式投資にはまって財産を失い、東日本大震災後で職も失い、自殺も考えた著者が、50歳にして吉原でソープランドのボーイとして働き、人生の対直しを図る。その体験記。

    ソープランドの仕事もさることながら、妻と息子のため、長時間の肉体労働、理不尽な先輩の叱責にも耐える著者の姿勢に心打たれた。
    日給一万円、一日13時間の肉体労働、時に昼食も食べられず、口答えは厳禁、夕食は250円の弁当、寮での4人暮らしで新入りのため寮でも風呂洗い等の雑用等々。

    いかに自分が恵まれているか、考えさせられた。

  • 知らない業界のことを知ることができる

  • かなりアッサリ読めて、(ネタ書き溜められない程)本当に忙しかったんだろうなってのが伝わる。
    激務とパワハラに8カ月も耐えて凄い。作り話でも許せる。

    いざとなったらこういう仕事もあるんだなーと思うと同時に、今の仕事でがんばろーと思った。

  • 知らない世界を覗き見る感じで面白い

  • 50歳新人ボーイの実録記。
    ボーイの仕事の過酷さが疑似体験できて面白かったです。

  • これは面白い。

    3.11後の東北から出稼ぎで吉原の高級ソープで働くことになった男の顛末を描いたノンフィクションだ。

    実際に体験した著者の思いが溢れている。
    最後にはホロリとさせられてしまった。

    ソープランドという夢の国の裏側の、男たちの奮闘。
    自分が知らない世界をのぞき見て楽しいだけでなく、汗水垂らして働くことの美しさ、家族を持った男のたくましさに胸を打たれた。
    さらに、他人への共感や優しさこそ、巡り巡って、自分に還元されるということ。

    これは家族の物語であるとも思った。
    自分を犠牲にしてまで守る家族がいる人間は幸せなのかもしれない。

  • 他人の仕事の話は興味深い。この人の店は高級店だったようで、礼儀作法までみっちりと仕込まれたおかげで、接客スキルまで飛躍的に上がった由。艱難汝を玉にす。誰かが言っていた。お金を儲けることがスキルを磨く最高の手段だと。

  • 面白ければいいのだ。芥川賞「しんせかい」より勉強、社会勉強になる。私より玉井は家族を大事にしている。
    これからでも遅くはないだろうか?私も「ごめん」「ありがとう」を家族に伝えよう

  • 東日本大震災と株投資やらで失敗してから、死にものぐるいで東京出稼ぎを試みる妻子あり中年男性の実話仕事日記。
    月収40万円のチラシを見つけ、転職した仕事が吉原の高級ソープランドのボーイというアングラなイメージのある仕事。
    タイトルに反してエロ的な要素はほぼ無し。
    こういう業種の仕事も存在するということで、ビジネス書の一種になるかと思った。

    理不尽な人間関係や仕事の激務などの詳細が軽い文体で書かれていて余計に感情移入できたし、著者から勇気をも頂きました。

    真夏に炎天下の中、スーツを着て風俗店の入り口で客引きをしているボーイさんに対して、いつもと違う目で尊敬の気持ちで見てしまいそう。

    著者ならどこでも生きていけるだろうし、その勤勉さがあればなんでもできるだろう。仕事に対して刺激を受けた一冊。

  • 仕事は何でも大変。3日しか休みがない。

  • とりあえず、表題にひかれ読んでみました。
    言っときますがエロいところは一箇所も(?)ありませんよ。
    あの独特の世界を一回でも経験したことのある人には面白いと思いますよ。ただただ、あの世界での独特な人間関係がそこにはあります。
    ある意味で風俗ノンフィクション。ある意味で親父の戦い、家族愛(?)がそこには書かれていました。
    「金」ごときで「死」を選択するくらいならこんな世界で「汗」かいてみてからでも良いかもしれませんね。
    もしかしたら「縁が運を呼ぶ」かもしれませんよ

  • 家族のため一念発起して業界に飛び込んだ男の奮闘記。営業もしなければならないハード極まるボーイの世界。生半可な人間には務まらないなか、次の職が決まるまでやり遂げた筆者の誠実な性格が好きです。

  • リアルな東京の話。母数が多い分十人十色の生き方があって、色んな人をみることで、あー自分も生きてるんだなって感じられる場所だと思う。
    吉原の裏側を見れたようで、とても楽しめた。内容が面白かったので、もっとボリュームがあればいいのにーって、思ってしまった。
    一生田舎暮らしじゃ知れないことって多い気がする。

  • ソープで働くとして、たとえそれがどんな職場であって、歳とってからのチャレンジだとしても、真っ直ぐに希望をもって働くことがいかに尊いかが沁みた。

  • 転んでもタダで起き上がってはイカンな~。真面目に、そしてしたたかに生き抜いた著者の行動力に勇気をもらいました。

  • 4/23

  • なるほど、こんな世界もあったのかとドアの隙間から覗いた気分。文体は軽いので読むのに2時間もかからないかな。ぼーっと読むのにちょうどいい。

  • 大変

  • こういう世界も有るのかと、貴重な勉強をさせてもらいました。
    事実ということなので、面白く読ませてもらいました。
    文体はやむなしだと思う。

  • タイトルはアレだが心が熱くなる実話。株式投資で失敗し東日本大震災で職を失った50男が住宅ローンを払う為に上京して選んだ所が吉原。
    家族を守る為に超ブラック企業(笑)で必死で働く姿にはぐっと引き込まれる。同じ職場の男同士の友情にも今の自分にはない物を感じ逆に羨ましくも思う(リアルは勘弁)
    続けるべき仕事ではないと思うが著者にとってすばらしい人生経験になったのであろう。ハッピーエンドかどうかは読んだ人のみ分かる、な(笑)

  • 働いてる人の内情が色々書かれていて面白かった。人は極限になればなんでも出来るのだなと納得しました。

  • イッキに読めました。文学云々なしで評価!
    共感できるところがたくさんありました。帰省して奥さんとすぐさま3回もいたしたところはかわいかったです。

  • なるほど、こういう世界もあるのか。

  • 27.0511.ローソンで見つけて一気読み。金銭面にビシッと触れてて実感がわいた。金貯めたいならありかもしれない職場。辞めどきは難しそうだが。
    入浴料が店でサービス料が嬢入りとか、検査前のドタバタとかは勉強なりました。

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