論理アタマのつくり方: 思考回路をクリアにする

著者 :
  • すばる舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883992874

感想・レビュー・書評

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  • 本書はよくあるロジカル・シンキング本と比べて、
    1.従来の演繹・帰納を用いない議論評価モデルを採用
    2.意思決定の実践モデルの提示
    3.英語の練習問題を取り入れている
    という3つの特徴をウリにしています。

    しかし、
    1について著者は「許容性」「関連性」「強固性」という3つの根拠評価基準をあげていますが、
    許容性も関連性も強固性もない根拠は、根拠足り得ないのはいわば当然であって、演繹・帰納以前の問題なのに、これと同レベルの基準としている点で重大な勘違いをしているとしか思えません。
    また、3についても、中途半端に英語が出てくるのでどっち付かずの内容の薄さとなっています。
    結局のところ、残念ながら得るところはほとんどありませんでした。

著者プロフィール

昭和女子大学英語コミュニケーション学科准教授。奄美大島出身。米国ウェイン州立大学修士号(コミュニケーション学)とカナダのウィンザー大学修士号(哲学)を経て,ピッツバーグ大学博士号取得(コミュニケーション学)。専門は議論研究,非形式論理学,レトリック論,メディア論。国際ジャーナルInformal Logic査読委員。著書に『論理アタマのつくり方』(すばる舎),『メディアとメッセージ―社会のなかのコミュニケーション』(共編著,ナカニシヤ出版)など。

「2023年 『誤謬論入門 優れた議論の実践ガイド』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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