インバウンド・マーケティング

  • すばる舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784883999576

感想・レビュー・書評

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  • 本屋で競合本の冒頭を立ち読み比べして、かなり実用的かつ具体的だと思って購入したが意外と観念的な話にまとまった一冊。とは言え、この分野における入り口の一冊として考えれば体系的であり、何しろ網羅性と新規性に優れていると思えるのでインバウンドマーケティング入門にはオススメの一冊です。
    たまたま最近はプロモーション関連の業務を行っているという事で読んでみたのだが、先日読んだ「ブランドは広告で作れない」と合わせて考察するとかなり新しい視点を持てる組み合わせ。いざプロモーションだ、代理店だとやり始めるとどうしてもアウトバウンド、すなわち広告出稿に意識の大半が向いてします。しかしこのご時世、広告はその存在価値を低下させているという印象は誰しもが少しは持っているだろうと思います。本書はそういったモヤモヤを解決するためにどのような新しい思考フレームワークを構築するかについて体系的にまとめられています。
    とはいえもっと具体的で実践的な部分に関しては冒頭に書いたとおり物足りないというのが正直なところです。実際にインバウンドマーケティング自体が長らくマーケティングのメインストリームでは無かったと感じるので本当にこれからの分野なのだと割り切り、本書はあくまで入門教科書という事で実践と実例観察を始めるきっかけの一冊と考えれば良いのではないかと思います。

  • 原書で読めば楽しかったかもなー。

  • 地味!でも効果あると思う。

  • ソーシャルメディアを活用した、顧客を引き寄せるマーケティング手法
    に関して説明してある。
    後半では顧客の分類、インバウンドマーケターに必要な要素等、ウェブマーケティング以外の話もでてくるので、参考になった。

  • Webマーケティングに携わったことがある人や、ブログ、twitter、Facebook等を既に使いこなしている人であれば、本書に書かれていることは既に驚くような内容ではなくなっているのだろう、ということがまずおもしろいなあと思う。
    一方で僕のように、かじってはいるけれど実はそんなに詳しくない人間にとっては、webやソーシャル関連のサービスを網羅するとともに、それらが企業のマーケティング手法に与えた影響をわかりやすく解説しているので、読んでおいても損はしない。
    「アウトバウンド」ではなく「インバウンド」を「マーケティング」するという発想自体が、まったく奇異に響かない時代を生きていることが実感できる一冊。

  • 経営学の大家P.ドラッカーは、マーケティングの究極目的を「セリング(単純なる販売活動)を無くすこと」と述べている。概念的には、これに近い。

    ⇒ただ、ソーシャルメディア活用の実践Tipsが多め

  • ”高広さんの『インバウンドマーケティング』を読んで興味をもち、本家本元であるブライアン氏の著書を読む。
    高広本よりも、実務的な内容に寄った記述が多い感じ。

    基本は、サイトへつながる道を作り上げ、コミュニティやソーシャルメディアからの書き込みを受け入れるハブへと育てていくこと。
    うまく実践してみたい。

    <キーフレーズ>
    ・ダーメッシュは、マス広告やEメールを使って人々に強制介入するのではなく、グーグル、ブログ、そしてソーシャルメディア等から人々を引っ張ってくる方法を確立したのだ。(p.8)

    ・消費者の多くはインターネットを使って買い物をし、情報を集めるのだ。(p.27)

    ★「あなたが伝えたいこと」ではなく、「人々があなたについて語っていること」が重要(p.37-39)
     自社のウェブサイトとは別に、コミュニティを構築する。
     (略)
     あなたのウェブサイトへとつながる高速道路、鉄道、バス、そして飛行機は、サーチエンジンであり、他サイトからのリンクであり、ソーシャルメディアにおいて繰り広げられる書き込みだ。
     これらが、あなたのウェブサイトを吸引力あるハブへと作り上げてゆく要素となる。
     #これがインバウンド・マーケティングの神髄。

    ★突き抜けたコンテンツを作り上げるためのヒントを紹介しよう。
     まずは、早く作れるコンテンツを作ること。
     早く作ればそれだけ効果的にネット上で伝播される。
     以下に「早く作れる」例をいくつか記す。
     ○ブログ
     ○白書
     ○動画
     ○ウェビナー
     ○Podcast
     ○ウェブキャスト
     (p.64)

    ★内容は、自社の業界における何らかの分野に特化してほしい。
     例えば、あなたがセキュリティソフトのビジネスを行っているのであれば、セキュリティソフトについてのみ情報を発信するようにしたい。(p.75)
     #おっと、この例は!

    ・多くの優れたコピーライターが、記事作成にかかる全時間のうち、半分を記事執筆に、半分をキャッチコピーの発案に使うようにアドバイスしている。(p.83)

    ・ホールフーズはさらに、ソーシャルメディアで簡単に伝播する知的で、短いブログ記事タイトルを付けるのがじつに見事だ。例を挙げよう。
     ○アレルギーへのナチュラルなアプローチ方法
     ○いよいよ、「グリーン卒業記念」最優秀賞の発表です……
     ○「妊娠」ーさあ、ナチュラルに移行するときです。
     (p.100)

    ・同社のブログコンテンツのおよそ90%は、製品の売り込みとは関係ないものだ。
     (略)
     ブログ執筆者はそのチーズが作られているロマンチックな町について語り、生産方法、生産者などについてひたすら述べている。(p.102)
     #引き続き、ホールフーズについて。でも、最後の最後に「今月4月にご紹介させていただく最高にファンタスティックなチーズです。…店頭からなくなる前にぜひお求めください」とも!

    ★コピーペーストされたURLそのものがアンカーテキストとなるのだが、URLに重要なキーワードが含まれていれば、URLがコピーペーストされるごとに、インターネット上にはそのキーワードを含むアンカーテキストが増えていく。(p.126)
     #だから、最近のURLは長いのか。

    http://websitegrader.com/
     あなたのウェブサイトのカスタムレポートが作成できる。このツールは(略)問題点を見つけだし、それを修正するための提案も行ってくれる。(p.146)

    ・それよりももっと多くの人々があなたのビジネスの専門性について関心を持ち、あなたに接触することで何が得られるかについて知りたいと思うであろう。(p.157)
     #ソーシャルメディアでのプロフィールについて。

    ・7章 TODOリスト内の「リンクトイン」項目(p.204)
     プロフィールをアップデート
     ウェブサイトやブログへリンクする
     業界についての最大のグループを見つけ、参加し、会話する
     なければ立ち上げる
     リンクトイン・アンサーズのRSS
     #ちょっと見直してみよう

    ・行動喚起システム「VEPAの法則」(p.210-211)
     - Valuable
     - Easy To Use
     - Prominent = 突き抜け度
     - Action Oriented = 行動を促す
     #行動喚起ボタン(CTA)に動詞を盛り込む

    ・メールDM、PPC広告、メールマガジン等から訪問者を誘導できたら(略)入力フォームが入ったランディングページにリンクすべきだ。(p.228)

    ★ほとんどの企業が直面する一番の課題は、サイト訪問者を見込客に変えることではなく、自社サイトへの集客を増やすことである。
     つまり、まず改善すべきなのは、この時間配分の問題である。仕事の8割を自社サイトへの集客にあて、残りの2割ほどの力でコンバージョンレートの改善につとめるのが、SEO対策の正しい時間配分だ。(p.232)
     #ふむ、どうだ?

    ・インバウンド・マーケティングの世界における、理想的な社員とは「四つのツール」を持つ。「デジタル市民」(D)で「分析オタク」(A)で、ウェブの「リーチ」が豊富(R)で、魅力的な「コンテンツ」(C)が作れる社員だ。(p.278-279)

    ・ある瞬間におけるあなたとライバル企業との状況を確認することも重要だが、より重要なのは、そうした状況を時系列的に確認することなのだ。(p.300)

    <きっかけ>
     高広さんの『インバウンドマーケティング』を読み、ほぼ日の糸井さん HubSpot 訪問記でのブライアン・ハリガン氏との対談記事を読んできになったため。”

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著者プロフィール

ハブスポット社(HubSpot)の共同創業者でCEO。
同社は、企業がインターネット上で製品を「見つけてもらう」方法でマーケティングのやり方を変革するのを援助する、マーケティング・ソフトウェア会社である。
『インバウンド・マーケティング』(すばる舎)の共著者。
マサチューセッツ工科大学のアントレプレナー・イン・レジデンスとして学生に起業について教える。
余暇には、いくつかの会社の理事を務め、
敬愛するレッドソックスを追いかけ、スポーツジムにでかけ、ギターを習っている。
グレイトフル・デッドのライブ演奏を100回以上観ている。

「2020年 『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

ブライアン・ハリガンの作品

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