ケンブリッジ・サーカス (SWITCH LIBRARY)

著者 :
  • スイッチパブリッシング
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本棚登録 : 185
感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884182915

感想・レビュー・書評

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  • 駄目だわ。なんてことでしょう、今をときめく名翻訳家の誉れ高い柴田元幸の文章が私を拒絶します。

    今までポール・オースターやなんかの翻訳ではまったく感じたことのない、生理的に寄せつけない嫌悪感というか、ほら、よくあるじゃないですか、ぱっと見はいいんだけどどうしても我慢ならない見っとも無さとか、その奥に見え隠れする下司な根性とか、まあ、そこまで口が滑るとちょっと言い過ぎて失礼千万ではありますが、後悔してます、読まなきゃよかった、書かなきゃよかった、って。

    たぶん、身辺の不穏な動向に左右されて、いつもの私じゃなくなっていて、読み方まで畸形化して、それでこうなったんじゃないかと思います。

    ポール・オースターに依存して依拠する部分だけがまともに読めただけで、その他の部分の、本質的なものはつまらない取るに足らないものだった、なんてことのないように、しっかりもう一度この目で確かめなくちゃ。

著者プロフィール

1954年生まれ。東京大学名誉教授、翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、レベッカ・ブラウン、スチュアート・ダイベックなどアメリカ現代作家を中心に翻訳多数。著書に『アメリカン・ナルシス』、訳書にジョナサン・スウィフト『ガリバー旅行記』、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』、エリック・マコーマック『雲』など。講談社エッセイ賞、サントリー学芸賞、日本翻訳文化賞、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。文芸誌『MONKEY』日本語版責任編集、英語版編集。

「2023年 『ブルーノの問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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