空白

著者 :
  • スイッチパブリッシング
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本棚登録 : 384
感想 : 45
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784884183004

作品紹介・あらすじ

Switch Interview Nov.2010-Mar.2012
『バガボンド』休載中の500日のあいだに、全8回にわたって行われた未公開インタビューを完全収録

2010年12月から井上雄彦の体調不良により休載が続いていた『バガボンド』が、
2012年3月より連載を再開する。その約1年半のあいだ、iPadア プリで描かれ、
Twitterで公開された「Smile」シリーズ、3.11東日本大震災、京都・東本願寺の依頼で制作された屏風「親鸞」公開など、
さま ざまな事柄が動いていく中で、しかし『バガボンド』は長い沈黙を保ち続けた。

この間、井上雄彦は、何を考え、どう変化してきたのか。
そして、なぜいま、『バガボンド』を再開したのか。
そのすべてのプロセスを、井上自身がはじめて、そしてあらためて語り下ろした。

感想・レビュー・書評

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  • 漫画家井上雄彦さんのインタビューをまとめたものです。

    インタビューが行われていた期間は
    『バガボンド』の休載の間から連載再開直後までです。
    その間に震災が起こっているので、
    震災について思うことも語られています。
    それから、井上さんが行った漫画とは別の仕事で
    親鸞の屏風絵を描いたことについても語られています。
    引き合いによく出てくるのが『最後のマンガ展』の話です。
    振り返ってみて、その経験がどう生かされているかとか、
    『バガボンド』がどう『最後のマンガ展』に影響されていくのか、
    ということも語られています。

    本の中ですごく心に響くことがたくさん書かれていて、
    共感できる部分が多かったです。
    マンガという物語を描いている方なので、
    物語をどう捉えていくか、言葉をどう捉えていくかみたいな話が一番共感できました。
    かっこいい人だなぁと思います。

    • 猫丸(nyancomaru)さん
      「かっこいい人だなぁと思います。」
      絵が巧いだけじゃない、素晴しい人です。
      最近チンタラ読み始めた、マンガと言えども密度が濃いので中々読み進...
      「かっこいい人だなぁと思います。」
      絵が巧いだけじゃない、素晴しい人です。
      最近チンタラ読み始めた、マンガと言えども密度が濃いので中々読み進められない(図書館で借りています)。。。
      2013/04/06
    • 国中千鶴さん
      nyancomaruさんへ

      確かに井上雄彦さんの作品はマンガちいえども密度が濃いですよね。
      気づかされることがたくさんあります。
      素晴ら...
      nyancomaruさんへ

      確かに井上雄彦さんの作品はマンガちいえども密度が濃いですよね。
      気づかされることがたくさんあります。
      素晴らしい人ですよね。
      2013/04/14
  • 最高

  • 井上先生の心のうちが存分に吐かれた一冊だった。

  • ・(仏師さんについて)作っているのは人間であるその方自身ですから。自分自身の懐がどれくらい深くて広いかが作品に現れてくる。絵もまた同じ。
    ・バガボンドは人の心の闇を描いている漫画。光を描くために闇を描く。
    ・「最後の漫画展」やっと光そのものを描く機会を与えられた。
    ・漫画とは何かと問われたら「安くて簡単に読めてかつ内容があって楽しいもの」
    ・マスに向けて発表するという意識はもっている。マスに届かなくても良いものはたくさんあると思うが。
    ・言葉はやっぱり「狭めるもの」ちょっと心に響くセリフがでると、多くの人がそれに反応する。それはその人たちが「そう理解したい」ということであって、決してそういう意味のセリフではなかったりすると思う。本来は全体の一部でしかなく、もっと複雑で無限の情報みたいなものを含んでいるのに。

  • 人が見る自分は、自分の鏡ではなく、人が見たいと思う自分であると。

  • 井上雄彦が『バガボンド』を休載した理由が主に精神的な理由による体調不良のようなものであったことを初めて知った。

    長く週間連載を続けてきた人、しかもトップランナーの人気作家として大作を描き続けてきた人が休載していた間にどんなことを考え、なにをしてきたか、そしてどのようにして復帰したかについてのインタビュー。

    井上雄彦自身はしんどいことをまるで語っていない(どちらかというととても客観的に、淡々と語っている印象。復帰に向けて無理をしている感じもしない)のに、読んでいて急に自分のことのようにすこし気持ちが苦しくなったりした。自分が仕事がしんどかった時期の感覚とすこし重なったのかもしれない。

    気づかないうちに周りや自分自身で作ってしまった枠とかルールを一旦なくして、本当に描きたいと思ったら再開すると語っていたときに『アナ雪』に先立って「Let it go」の話をしているのがすごい!

    巻末の(ほぼ読み取れない)ネームを見て、マンガの編集者って大変だろうな…!!と思った…。

  • インタビュー

  • 井上氏の人柄がにじみ出ている。作品に、自分に、人生に、真摯に向き合っていることがよく分かる。武蔵=井上氏となっているように思えるのは、作者から出たものがフィードバックしているのか、それとも、もともと一体だったと言えるのか。周りからの期待が高すぎると別の意味での負のフィードバックになってしまうのかもしれない、古今東西の著名人もそうだったのではないかと思いを馳せた。

  • ”バスケットボールを、嘲笑する雰囲気は、
    少年兵.の、更生について、飯田橋に。の時でした。

    伊集院さんも、”大.丈夫”な方。

  • 終わらせ方を意識しすぎた。そんな感覚もあるのだなと思った。何かに囚われないコトが大切

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著者プロフィール

1967年生まれ、鹿児島県出身。北条司氏のアシスタントを経て、1988年『楓パープル』でデビュー。 90年から連載を開始した『SLAM DUNK』は累計1億部を超える大ヒットとなった。98年より「モーニング」にて宮本武蔵を描いた『バガボンド』を大人気連載中!! 車椅子バスケを描いた『リアル』は「ヤングジャンプ」にて不定期連載中。

「2014年 『バガボンド(37)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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