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- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784884743239
感想・レビュー・書評
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アミエルの日記、大谷吉隆の石田光成に与ふ書、春日潜庵語録、古賀穀堂の自警、真木和泉の可傷録、劉恕の自訟、李二曲の学程をテキストに人物をはどうあるべきかを解説される。
私のブログのタイトルは古賀穀堂先生の自警から拝借した。
本書のあとがきには安岡先生のエピソードが載っている。
その中に先生の言葉として、「私は人生の悲痛なる失敗者ですよ」と話されたことがあると書かれている。
おそらく先生はいろんなところで自らの志を話されてきたことと思うが、先生の真意は理解されず、やたらありがたがられて、権威付けに利用され、自分の思う方向には進まず、寂しい人生を送られたという事なのだろうか。
漢方医学の大塚敬節先生の一句
「術ありて後に学あり 術なくて咲きたる学の花のはかなさ」
が脳裏をよぎる。
しかし、先生のことを直接存じ上げないものが、推測で何事かを申すのは間違っている。
だがら、先生の話を私はこう捉えようと思う。先生のように日本を支える人物としてご活躍された方ですら、あのような感想を漏らされる。
まして自分自身を振り返りみれば、まだ何事もなしていないではないか。
何事もなしていないものが、ちょっと何かを始めようとしてうまくいかないからといって落ち込むことはない。
先生のように偉大な方でも思うようには行かないものなのだ。
とおもえば、また気力も漲ってくる。先生の優しい言葉だと思う。
とこのように書いても多くの安岡先生をご存じない方には、ナンセンスな文章でしょう。
独りよがりで申し訳ありません。詳細をみるコメント0件をすべて表示
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