金沢城のヒキガエル: 競争なき社会に生きる

著者 :
  • どうぶつ社
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感想 : 2
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  • Amazon.co.jp ・本 (243ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784886222855

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  • 膨大なデータを独特な語り口で綴るヒキガエル本。
    筆者の教育観(学習観というべきか)、社会観について語られる最終章が読みごたえがある。果たして現在の状況は変わったのか?寧ろ悪化しているように思う。

  • 金沢城に住んでいるヒキガエルが主人公の、
    時代小説かなと想像してたのですが、まったく違いました。


    金沢城に住んでいる1500匹以上のカエルの生態調査の記録です。


    正直カエルは苦手ですが、この本は面白かったです。
    研究ってほんとに根気が必要なんですね…。
    こんなにも地道に行われているのかと感心しました。
    (調査を行っていたのは1970年代くらいだった気がするので、
     現在だともっと進歩しているのかも知れませんが…)


    人間をはじめとする哺乳類は大人になると成長がとまりまるのに、
    魚類・両生類・爬虫類は成熟してからも成長し続けるそうです。
    なので、栄養の差はあるものの長生きしたほうが体は大きいようです。
    こういうのって意外と知らないものだなぁと思いました。


    身近な存在でも、ちゃんと知ろうとしないと
    知らないことばかりです。


    自分で学んだり発見したりすることの面白さが、伝わってきた気がします。


    また、著者は生き物は生存競争しているという説に異を唱えていて、そういう考え方もあるんだなと驚きました。


    この本を読むと、ヒキガエルの生き方を通して、人間はどう生きたらいいのか考えてしまうかもしれません。

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