- Amazon.co.jp ・本 (271ページ)
- / ISBN・EAN: 9784886223050
作品紹介・あらすじ
子どもが胎内に宿った瞬間から、母と子に利害の対立が生じる。子どもは他の誰のためにでもなく、自分自身のために発達をとげようとする。親もまた、親自身の利益をはかろうとする。人類進化の歴史は、母子間の葛藤の歴史でもあった。人類進化の途上において、子どもはどのような問題に直面し、それに対して、どう対処してきたのか?本書は、子どもという視点から人類進化をとらえなおした、新しい試みである。
感想・レビュー・書評
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2015年8月16日
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妊娠期に読みたかったのはまさにこの本!
発生学、人類学、しゃかいがくなどきわめて広い範囲から総合的に親子関係を見ている本。
個体発生の過程はけっして、祖先の老齢期を羅列したものなどではない。幼体はあくまでも幼体であって、過去の成体の姿を体現するものではないのだ。 -
セックスはほんとうに必要か?
卵子と精子
何人産むのが適当か?
反乱
ゆっくりとゆっくりと
ごく初期のこと
四カ月まで
裸のサル
性器と乳房
最初のトラブル〔ほか〕 -
すごく読みやすい。受精をして出産をし、育児をすることについてヒトとその他の動物の比較をしながら、社会的、生物学的説明をしている本。
ヒトが子どもの性別でしつけを(意識的、無意識的に)変えるのはよく言われているが、類人猿も子の性別を確認して扱いを変えるらしいというのがびっくり。