言語進化とはなにか: ことばが生物学と出会うとき

  • 大学教育出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (119ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887306790

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  • 本書は言語進化を主題にした17編の論文からなるモノグラフ(Language Evolution; Oxford Uni. Press 2003)のうちから3論文を抜粋して訳したもの.ということでかなり薄い本である.しかしなかなか訳されにくいと思われるものであり,ありがたい.訳者の問題意識に関連のあるものを抜粋して翻訳し,出版まで漕ぎつけたもののようだ.基本的な問題意識は言語は進化適応に違いないが,それをシミュレーションでどのように検証していけるのかというもの.論文を通読して感じるのは,これはまさに始まったばかりの分野であり,これからが本番だという雰囲気であった.今後は楽しみである.

著者プロフィール

スティーブン・ピンカー(Steven Pinker)
ハーバード大学心理学教授。スタンフォード大学とマサチューセッツ工科大学でも教鞭をとっている。認知科学者、実験心理学者として視覚認知、心理言語学、人間関係について研究している。進化心理学の第一人者。主著に『言語を生みだす本能』、『心の仕組み』、『人間の本性を考える』、『思考する言語』(以上NHKブックス)、『暴力の人類史』(青土社)、『人はどこまで合理的か』(草思社)などがある。その研究と教育の業績、ならびに著書により、数々の受賞歴がある。米タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」、フォーリンポリシー誌の「知識人トップ100人」、ヒューマニスト・オブ・ザ・イヤーにも選ばれた。米国科学アカデミー会員。

「2023年 『文庫 21世紀の啓蒙 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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