なかなおり

  • 童話屋
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感想 : 24
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  • Amazon.co.jp ・本
  • / ISBN・EAN: 9784887470798

感想・レビュー・書評

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  • ご機嫌マネジメントの大切さを分かりやすく伝える、秀逸な絵本。ゾロトウさん、人生で大切なことを物語に昇華する能力が本当に高くて感動。

    これを読んで思い出したのが、仕事における影響力の行使の仕方について悩んで(自分には影響力が足りないと思って)、影響力について勉強しようと思って出会った記事のこと。

    冒頭、「影響力なんて聞くと大変難しいことに思われるかもしれないが、一人一人が周囲に与える影響力は自分で思う以上に大きい。考えてみてほしい、朝、出勤するときに電車の乗り降りですれ違った人と笑顔でお礼を言い合えたときと、すれ違いざまに舌打ちされたときの自分の感情の振れ方を。赤の他人の笑顔一つ、舌打ち一つで気持ちのいい朝になるか、最悪な気分の朝になるか変わる。一人の人間が行使できる影響力は意外と大きいのである。」という趣旨の書き出しから始まって、なるほど確かに!と思ったんだった。(でも残念ながら、そのあとの記事の本丸に何が書いてあったかさっぱり忘れてしまった)

  • 自分がイライラしている時にこの絵本を思い出したい、
    というだけではなく、人に辛くあたられた時に、相手の苛立ちは自分のせいじゃないと気づかせてくれそうです。
    味のある絵が、癒してくれました。

  • 機嫌が悪いと伝染していきます。「ごめんね」で伝染を断ち切って今度はいい気持ちが伝染していく。あなたが断ち切りませんか?

  • けんかの始まりってこんな感じだよね。でも、こんなふうに収まっていったらいいね、と思えるお話。
    計算されたストーリーはこびが気に入りました。

  • 2008年刊のローベルの絵本、オリジナルは1963年発行。

    パパがお出かけのキスを忘れてママは不機嫌になり、ママに叱られてむかついたジョナサンがサリーにおせっかいをやくと、サリーは友だちのマージョリーになんくせをつけ、とやつあたりの行き着いた先は犬のパジー。

    でも、パジーとじゃれあって機嫌が直ったエディがあやまるとマージョリーはいい気持ちになり、サリーに電話してあやまるとサリーもいい気持ちになり、といい気持ちがつながっていき、パパはママにただいまのキスをしました、というおはなし。

    幼稚園から低学年にかけてを対象とした読み聞かせの絵本をさがしていて手にしたもの。

    とってもよいのだけれど、ただ一つの、そして最大の難点は“小さい”ということ。家庭で親が子をひざに乗せて読むにはぴったりだが、教室で二、三十人の子どもたちと向き合って先生が読み聞かせるには適さない。

    いっそのこと全文覚えて語ってみようか...ローベルの絵が生きないなぁ。

  • どしゃぶりの 雨の日、パパはママに いってきますのキスをわすれて、ふきげんなかおで、でかけていきました。そのことで ふきげんになったママは、むすこのジョナサンに やつあたり。むかついたジョナサンは ねえさんのサリーに おせっかい…。このイライラ どこまでつづくの!? みんな、なかなおりできるのかな!?

  • よい、とてもよい。
    まさしく「子どもに読んでやりたい」本。
    原著は1963年だけど、古さを心地よさにさせるところが、さすがゾロトウ。

著者プロフィール

1915-2013年。米国ヴァージニア州生まれ。ウィスコンシン大学卒業。出版社で50年以上にわたり児童図書の編集者として活躍するかたわら、絵本作家として60冊以上の作品を出版。主な絵本に『うさぎさんてつだってほしいの』(冨山房)、『かぜはどこへいくの』(偕成社)、『ねえさんといもうと』(福音館書店)、『あらしのひ』『いつかはきっと』(ほるぷ出版)、『はるになったら』(徳間書店)などがある。

「2018年 『かあさん、だいすき』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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