「手紙屋」 ~僕の就職活動を変えた十通の手紙~ (喜多川 泰シリーズ)

著者 :
  • ディスカヴァー・トゥエンティワン
4.17
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本棚登録 : 9507
感想 : 943
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784887595705

感想・レビュー・書評

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  • 就職活動中の大学生、西山諒太が「手紙屋」との文通を通して、なぜ働くのか?という答えを出していく。また手紙屋の正体は誰なのか?という若干ミステリー的鵜要素もある(正体は途中で分かった)。「手紙屋」は、十通の手紙のやりとりを通じて、今後の人生で実現したいことを手伝ってくれるが、報酬は手紙の価値に見合うと判断するものをいづれ返せば良い。就職活動にあたり、その企業が「何を目的に航海をしているのか?」を理解し、その大義として、人を幸せにする企業こそ強い。また、目の前にあることを全力で取り組める人間が必要とされる。④

  • 読みやすくて学びのある小説でした。

    就職活動中の"大学4年生の主人公"と手紙のやりとりを仕事としている"手紙屋"の文通によるストーリー。

    『人生の大海原に漕ぎ出す時に、その船が誰のものか、自分が船長か船員か、船は大きいか小さいか、なんて実はどうでもいい。大事なのはその船が何を目的として航海するかだ。それこそが人生の目的であり、それさえあれば"今日を生きる"という確固たる生き方ができる。』
    というフレーズはとても印象に残りました。

  • 少し前に大学受験を題材にした「手紙屋」を読んで凄く気に入り、本当はこっちが先に書かれていたんだけど、順番的には後に読んで良かったって思った。
    本当に喜多川さんの言葉は前向きな気持ちにさせてもらえる。
    読みながら息子に買ってあげようと思う私でした(最近読書に目覚めたそうだから)。

  • 以前から読みたいと思っていたところへきて、フォローさせていただいている方が娘さんに紹介した作品ということも知り、すぐに読みたくなりました!内容としては主人公の諒太くんの就活が、手紙屋さんとの文通を経て素晴らしい結果を得られた…というものです。ただ、読んでみて感じたのは、就活生でなくとも心に響く内容が多いことです。
    『素晴らしい人生を送るために必要なこと。それは-「今、目の前にあるものに全力を注いで生きる」こと。』このフレーズが残りました!
    「自分を磨く手段として読書は有効…それだけでは不十分なので、そこから得られたものを自分なりにまとめる作業が大切…」
    これって、まさにこのブクログじゃない(笑)!
    これからも素敵な本に出会い、自分を磨いていきたいです。

  • 何かでおすすめされていた記憶があって購入。
    わたしは就職活動をしてこなかった人ですが、「就職活動」のイメージが変わるなぁと思いながら読んだ。
    物語ではあるけれど、啓発本みたいな感じ。

    ◯欲しいものを手に入れる方法の基本は「物々交換」。
    「あなたの持っているものの中で会社が欲しがるものは、時間と労働力以外にもたくさんあることに気がつくはずです」

    ◯人は与えられた「称号」どおりの人間になろうとする
    「周囲の人に対して、今までの経験からではなく将来こうあってほしいという称号を与える人になるだけで、あなたの人生は一転するでしょう」

    ◯十年もすれば世の中は大きく変わる
    「あなたの就職先が大企業であれ、小さな企業であれ、大切なのは自分の人生は自分でつくっていくという強さを常に持ち続けることです」

    ◯頭の中にいつも【天秤】を用意する
    「せっかく一生に一度の機会ですから、誰よりも多くの逆境を集めて自分を鍛える目的で就職活動をしたらどうでしょうか」

    ◯会社は一人の人間である
    「就職活動は大好きになれる人探しです。そして場合によっては一生付き合っていくことになる人探しなんです。ですから、その人の財力や知名度で選ばず、“性格”で選ぶのが長い目で見ると一番いいということを忘れないでください」

    ◯あなたが選ぼうとしているのは会社という船
    「あなたが重視しなければならないのはその会社という船の航海の目的が、乗組員であるあなたをワクワクさせるものかどうかです」

    ◯必要条件を満たす以上の勉強を
    「目の前に現れる壁は、一見あなたにとって必要なさそうなものに見えても、自分が進もうとする人生にどうしても必要だから現れるのです」

    ◯大きな夢を持つということは、大きな壁を乗り越えなければいけないことと同義である
    「さぁ、あなたは何をして将来の多くの人たちを幸せにしますか?あなたの活躍で世界をどう変えますか?」

    ◯止まっている人は、止まり続けようとする。動いている人は、動き続けようとする
    「それを習慣化するのです。私との文通を、ではないですよ。誰かの考えが記されているものを読み、それに対する自分の意見を書く、という作業を習慣化することです」

    ◯失敗した人は才能を理由に挙げる。成功した人は情熱を理由に挙げる
    「今すぐ行動するのは勇気がいることです。そう、とても勇気がいることなんです。でも、絶対やり遂げるという情熱を持って、第一歩を踏み出さなければ、あなたの思い描く夢にはいつまで経っても近づけないし、逆に一歩でもいいから踏み出してしまえば、あなたの目標までたどり着くことは、思った以上に簡単なことです」


    手紙屋の正体も素敵だった。
    10通の手紙のやりとりで、人を前に進ませるってすごい。


    「手紙屋への手紙の代わりに、この日記帳にあなたの考えを綴ってみてください。きっと自分を磨けるはずです」

  • 4.2
    若いうちにこの本に出会いたかった。
    そのくらい良い内容でした。
    今の私にはさすがに遅すぎるけど、自分の子供には勧めたい本です。
    人のために勉強を頑張る。自分が何かの役にたつかも知れないのに、勉強しなかった事で役に立つ事で恩恵に与れる人の機会が失われるというニュアンスのことが書かれています、これは若くなくても何時でも言える事と思います。
    仕事を頑張る気力をもらいました。

    • りまのさん
      リュウシャオロンさん
      おはようございます。フォローに答えて頂いて、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします!
      りまの
      リュウシャオロンさん
      おはようございます。フォローに答えて頂いて、ありがとうございます。どうぞよろしくお願いいたします!
      りまの
      2021/03/04
  • 新しい視点を色々与えてくれる本だった。

    ・「相手の持っているものの中で自分が欲しいものと、自分が持っているものの中で相手が欲しがるものとを、お互いがちょうどいいと思う量で交換している』

    ・法人も人。そう思うと、性格が合いそうな企業で働いた方がいい。

    心に響いた言葉も。

    ・『あなたの能力は、今日のあなたの行動によって、開花されるのを待っています』

    ・それは、あなたの頭の中にいつも天秤”を用意することです。
    天秤の片方の皿の上には、あなたの手に入れたいものを載せます。そして、それと釣り合うものを、釣り合う量だけ、もう片方の皿の上に載せたときに、あなたの欲しいものが手に入るのです。

    ・就職活動は大好きになれる人探しです。そして場合によっては一生付き合っていくことになる人探しなんです。ですから、その人の財力や知名度で選ばず、"性格"で選ぶのが長い目で見ると一番いいということを忘れないでください。
    その法人がどうやって多くの人から必要とされようとしているのかをよく観察してみてくださいね。

    ・『今、目の前にあるものに全力を注いで生きる』

    上記のような言葉を受け、情熱を持って目の前のことに全力で取り組むことが大切だと思った。

    私は、個人制作活動を始めようとして、やらないまま時間が立ってしまっていたが、今まさにそれを実行に移そうしている。誰かを幸せにすることで感謝される。そのようなサービスを展開していきたいと思っている。

    将来、「お金」では買うことのできない私自身の価値を沢山作っていきたいと思う。

  • 就職活動を控える人、何かを始めようとしている人にお薦め。きっと勇気を貰えると思う。
    小説ではなく自己啓発本として読んだ方が良い。10通の手紙のやり取りで話が進んでいくので、構成的に分かりやすく読みやすかった。

  • 「働くことの意味を見つめ直す本」と帯に書かれていますが、行き方【生き方】を見つめ直すと読み替えてもいいかもしれません。
    会社=法人を人に例えて表現していた点は大変面白かったです。
    要は何事にも情熱を持って行動しなさいということです。
    最近の若者(一括りにすると心外に思われる方もいるかもしれませんが・・・)は想像力が欠如していると私は常々感じています。
    こうすればどうなる、こういえば相手がどう感じる等いくらでも想像できると思うのですが・・・想像力を鍛える為に是非、様々な本を読んで欲しいものです。そこから新しい創造が生まれると私は思っています。
    少し愚痴っぽくなりましたがすみませんです。

  • 成功する人と失敗する人の違いが身に染みる一冊

    就職活動してた時の自分に言い聞かせたい。
    もっと読書しろよ。

    大人になった自分にも言い聞かせたい。
    情熱を持って生きなさい。

著者プロフィール

1970年生まれ。愛媛県出身。東京学芸大学卒。2005年から作家としての活動を開始。『賢者の書』でデビューする。10年『「また、必ず会おう」と誰もが言った。』が13万部のベストセラーとなり、映画化、舞台化された。「喜多川ワールド」と呼ばれるその独特の世界観は、小学生から80代まで幅広い年齢層から愛され、その影響力は国内にとどまらず、多数の作品が台湾・韓国・中国・ベトナムでも翻訳出版されている。執筆活動だけではなく、全国各地での講演やセミナーも開催している。主な著書に、『おいべっさんと不思議な母子』『One World』『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』『[文庫]福に憑かれた男』『君と会えたから……』『手紙屋』『株式会社タイムカプセル社』『運転者』等がある。

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